独立自尊の精神で、自由と責任を学ぶ伝統校
「慶應ブランドの自由な共学校・伝統的価値観の継承者」
「自由と責任を学び、慶應ブランドの中で自分らしく成長したい」という強い意志を持つ生徒には最高の環境。大学までの一貫教育で受験プレッシャーがなく、制服・校則がほぼない自由な校風が最大の特徴。ただし、その自由を使いこなせる自律性が不可欠。
| 正式名称 | 慶應義塾中等部 (Keio Chutobu Junior High School) |
|---|---|
| 所在地 | 〒108-0073 東京都港区三田2-17-10 |
| TEL | 03-5427-1677 |
| 設立年 | 1947年(昭和22年)4月 |
| 前身 | 慶應義塾商工学校(1905年設立) |
| 校種 | 私立中高一貫校・男女共学 |
| 全校生徒数 | 約720名(男子約430名、女子約290名) |
| 1学年生徒数 | 約240名(男女比 約2:1) |
| クラス編成 | 40名×6クラス(A~F組) |
田町駅(山手線・京浜東北線)徒歩約15分
三田駅(三田線・浅草線)徒歩約15分
赤羽橋駅(大江戸線)徒歩約25分
麻布十番駅(南北線)徒歩約15分
白金高輪駅(南北線)徒歩約15分
「慶應正門前」下車徒歩約3分
慶應義塾大学三田キャンパス隣接、慶應義塾女子高等学校の隣という好立地。都心の文教地区で落ち着いた環境ながら、通学利便性が極めて高い。
慶應義塾中等部は、1947年創立の伝統校として、「独立自尊」の精神を貫き、創立以来の教育方針を堅持しています。大規模な改革よりも、伝統的価値観の継承と深化を重視する方針です。
タブレット・PC活用、デジタル教材の導入。Google Workspaceを活用した学習管理。
社会・理科・総合学習での探究型学習。3年次選択科目で「落語」「創作」「法学」など独自授業。
2015年以降、日本の第一人者と協力したSDGs講座を実施。
慶應義塾ニューヨーク学院との連携、海外研修プログラムの実施。
「自ら考え 自ら判断し 自ら行動して その結果に責任を持てる 自立した人を育む」
創設者・福沢諭吉の「独立自尊」の精神が教育の根幹。
| 授業時間 | 週35時間(45分授業) |
|---|---|
| 登校時刻 | 8:10 |
| 下校時刻 | 月~金14:20、土12:30 |
| 学期制 | 3学期制 |
| 週何日 | 6日制(土曜は4時限) |
| 男女共修 | 体育以外すべての科目で男女一緒に授業 |
| 定期考査 | 年5回+平常考査 |
落語、創作、法学など独自の授業を展開。生徒が自分の興味・関心に合うものを選択し、学習意欲を高める。
英語Ⅲは習熟度別、技術・家庭、国語・数学演習はクラスを2分割。一人ひとりに目が届く指導。
英語Ⅱでネイティブ+日本人教員が協力して指導。実践的な英語力を育成。
偏らない知識の習得で、将来「社会の中枢人物」となる素地を作る。
伝統的な英語教育をベースに、ネイティブ教員との協働授業やニューヨーク学院との連携など、慶應ならではの国際教育を展開。
英語Ⅰ:文法・読解を中心とした基礎力養成
英語Ⅱ:ネイティブ+日本人教員のティームティーチングで会話・リスニング
英語Ⅲ:習熟度別クラスで実践的な英語運用能力を強化
複数のネイティブスピーカー教員が在籍。英語Ⅱの授業や課外活動で生きた英語に触れる機会を提供。
英語劇の練習・発表を中心に活動。夏合宿では留学生をインストラクターに招き、英語漬けの環境で英語劇を完成。
ニューヨーク学院高等部への進学ルートあり。希望者は高校からNY学院で学ぶことが可能。
| 海外研修 | 希望者対象の海外研修プログラムあり(年度により内容変動) |
|---|---|
| 留学制度 | 慶應義塾としての交換留学・短期留学プログラム |
| 帰国生受入 | 帰国子女入試を実施(約30名募集) |
| 外国語教育 | 英語以外の外国語は高校以降で選択可能 |
「受験英語」ではなく「教養としての英語」を重視。ネイティブ教員との授業やESS活動を通じて、実践的なコミュニケーション能力を育成。大学付属校のメリットを活かし、受験に縛られない本質的な語学教育を展開。
慶應3中学(普通部・中等部・湘南藤沢)の中で中等部のみの特徴
普段は「中等部らしい気品ある服装」。グレーの制服は式典用のみ。自己判断で年齢にふさわしく個性を生かした服装を選ぶ。
教壇なし。「半学半教」の精神(教員も生徒とともに学ぶ)を体現。慶應3中学で中等部のみの特徴。
禁止事項が少なく、生徒自身が規律を考える。「自由」を基本理念に自主管理。
14:20授業終了で運動部と文化部の両方に参加できる。部活・習い事に十分な時間。
年1回「生徒会総会」で全生徒が一堂に会し、よりよい中等部生活のために議論。教員との適度な距離感で、和気藹々とした雰囲気の中、生徒の自主性が育まれます。
「自由と自律」を重んじる校風のため、手取り足取りの指導は期待できません。自分で考え行動できる生徒には最高の環境ですが、細かいサポートを求める生徒には向きません。
| 活動時間 | 4月~11月展覧会まで:17:30下校 展覧会~12月:16:30下校 1月~3月:17:00下校 |
|---|---|
| 指導体制 | 各部に顧問教員、慶應大学生コーチ(部によって異なる) |
| 兼部状況 | 多くの生徒が運動部と学芸部を兼部(週3日制のため可能) |
実績:全国大会レベル
活動:綱町道場で週3日練習。伝統的な武道の礼儀作法も学ぶ。初心者歓迎。
実績:大会で好成績
活動:屋内・屋外プール使用。7月の水泳学校(那古宿舎)での合宿が名物。
実績:大会出場実績あり
活動:綱町グラウンドで練習。慶應伝統のスポーツとして人気。
活動:綱町グラウンドで週3日練習。基礎技術から戦術まで幅広く学ぶ。学年を超えた交流が盛ん。
活動:綱町グラウンドで活動。慶應野球の伝統を継承。慶早戦応援では重要な役割。
活動:体育館で週3日練習。男女別に活動し、基礎から試合形式まで実践。
活動:体育館練習と中庭バレーも人気。昼休みには多くの生徒が中庭でバレーを楽しむ文化。
活動:テニスコートで練習。初心者から経験者まで幅広く対応。
活動:綱町道場で武道の精神と技術を学ぶ。礼儀作法を重視。初心者も多数入部。
活動:綱町道場で練習。伝統武道を通じて精神力と集中力を養成。段位取得も目指せる。
活動:体育館で週3日練習。珍しい競技として人気。基礎から丁寧に指導。
活動:体育館で活動。男女とも盛んで、学年を超えた交流が特徴。初心者も歓迎。
活動:グラウンドでトラック・フィールド練習。校外行事のマラソンにも参加。
活動:綱町グラウンドで週3日練習。野球とは異なる独自の魅力。女子にも人気。
活動:登山・ハイキング中心。夏季・春季の山行で自然を満喫。体力と精神力を養う。
活動:体育館で器械体操。マット・跳び箱・鉄棒などを使った技術向上。
活動:中等部では珍しい馬術部。校外施設で馬とのふれあいを通じて豊かな感性を育む。
特徴:中等部で唯一部室を持つ特別な存在
活動:鉄道班・戦車班・ガンプラ班・木工班に分かれて活動。展覧会では圧巻の展示。
活動:『中等部ニュース』作成・配布。学校行事でアナウンス担当。取材旅行も実施。兼部先として最適。
活動:英語劇の練習・発表。夏合宿では留学生をインストラクターに招き英語漬け環境。
活動:春・夏合宿で集中練習。展覧会で作品展示。初心者多数、兼部率100%。
活動:絵画室・造形室で創作活動。新1年生担任の似顔絵制作が伝統。
活動:学校行事の撮影、作品制作。暗室作業も体験。展覧会では写真展を開催。
活動:音楽室で週3日練習。各種コンサート出演。ハーモニーを大切にした活動。
活動:ピアノ・弦楽器・管楽器など様々な楽器を演奏。アンサンブルの楽しさを追求。
活動:マンドリン・ギターを中心としたアンサンブル。独特の音色で聴衆を魅了。
活動:プログラミング、ゲーム制作、Web制作など。技術を磨く絶好の場。
活動:対局と研究を中心に活動。学年を超えた交流が盛ん。思考力を鍛える。
活動:図書館の運営補助、読書会、書評執筆など。本好きが集まり読書の楽しさを共有。
活動:社会問題・時事問題の研究・発表。フィールドワークや資料調査を実施。
活動:地理・地図に関する研究。巡検(フィールドワーク)で現地調査。
活動:歴史研究・史跡巡り。テーマを決めて深く掘り下げる。展覧会で研究成果を展示。
活動:生物飼育・観察、実験。理科好きが集まり自然の神秘を探究。
活動:気象観測、天体観測、生物観察など幅広く活動。自然科学への興味を深める。
活動:調理実習、手芸作品制作。実生活に役立つスキルを楽しく学ぶ。
活動:小説・詩・エッセイなどの創作。部誌発行。文章表現力を磨き感性を育む。
活動:茶道の稽古を通じて日本文化を学ぶ。礼儀作法、おもてなしの心を大切に。
活動:演劇・ダンス・奇術も含む総合芸術部。展覧会での公演が見どころ。
週3日制のため、運動部と学芸部の両方に参加する生徒が多数。多様な経験ができる。
多くの部で慶應大学生がコーチとして指導。先輩との交流が将来のネットワークに。
勝利至上主義ではなく、楽しみながら成長することを重視。初心者も歓迎。
先輩後輩の垣根が低く、アットホームな関係。人間関係を学ぶ貴重な機会。
| 男子 | • 慶應義塾高等学校(日吉) • 慶應義塾志木高等学校 • 慶應義塾ニューヨーク学院高等部 |
|---|---|
| 女子 | • 慶應義塾女子高等学校 • 慶應義塾ニューヨーク学院高等部 |
2021年度入学生より、中等部から慶應義塾湘南藤沢高等部への進学は不可(横浜初等部→湘南藤沢中等部→湘南藤沢高等部のルートが確立したため)
| 試験日 | 2月3日 |
|---|---|
| 試験科目 | 国語(45分・100点)、算数(45分・100点)、社会(25分・50点)、理科(25分・50点) |
| 面接 | あり(保護者同伴) |
海外在住経験のある生徒を対象とした特別入試。一般入試とは別枠で募集し、帰国生の多様な経験を評価します。
| 出願資格 | 以下のいずれかを満たす者: ① 海外在住1年半以上、帰国後3年以内 ② 海外在住2年以上、帰国後4年以内 |
|---|---|
| 試験日 | 1月中旬(一般入試より早い) |
| 試験科目 | 【第1次】国語・算数(各45分・100点)、外国語(英語または仏語・独語、45分・100点) 【第2次】面接(保護者同伴) |
| 入学金 | 340,000円 |
|---|---|
| 授業料(年額) | 880,000円 |
| 施設設備費(年額) | 130,000円 |
| その他諸費用 | 約100,000円(教材費、修学旅行積立等) |
私立中学の中では高めの学費設定。ただし、大学まで一貫教育で塾代がほぼ不要なことを考えると、トータルでは決して高くないという見方も。奨学金制度もあり。
「独立自尊」の精神に基づく自由な校風、制服なし・校則なし、教員を「さん」付けで呼ぶ文化など、他校にはない独自の教育スタイル。福沢諭吉の教育哲学を今も実践する数少ない学校。
すでに完成された伝統校のため、大規模な変化・成長は見込みにくい。ただし安定性・ブランド価値は今後も維持される。「変わらない良さ」を求める家庭には最適。
評価:★★★★★ (5/5)
慶應義塾のブランド力は不変。社会的信用、就職、人脈形成において今後も高い価値を維持。
評価:★★☆☆☆ (2/5)
伝統維持型のため大きな改革は期待しにくい。時代に合わせた微調整は継続的に実施。
評価:★★★☆☆ (3/5)
NY学院との連携など国際化の土壌はある。今後の強化が期待される分野。
評価:★★★★☆ (4/5)
慶應ブランドへの志向は根強い。特に女子の人気は依然として最難関レベル。
「慶應ブランドの自由な共学校・伝統的価値観の継承者」
慶應義塾中等部は、「自由」と「責任」のバランスを学ぶ場です。制服なし、校則ほぼなし、教員を「さん」付けで呼ぶという自由な環境は、一見魅力的に見えますが、その自由を使いこなせる自律性がなければ、むしろ負担になります。
大学までの一貫教育で受験プレッシャーがない反面、受験指導は手厚くありません。教養・リベラルアーツを重視し、「社会の中枢人物」となる素地を作ることに主眼を置いています。
1. 大学までの一貫教育による安心感
中学入学時点で慶應義塾大学への進学がほぼ確定するため、受験勉強に追われることなく、6年間(中高)+4年間(大学)の計10年間を自分の興味関心に費やすことができます。これは進学校にはない大きなメリットです。
2. 「独立自尊」の精神に基づく人間教育
福沢諭吉の教育哲学である「独立自尊」は、単なるスローガンではなく、実際の学校生活に深く根付いています。生徒は自分で考え、判断し、行動することを求められ、その過程で真の意味での「自立」を学びます。
3. 慶應ネットワークという無形の資産
慶應義塾の卒業生ネットワーク(三田会)は、日本でも有数の強力な同窓会組織です。ビジネス、政界、医療、法曹、メディアなど、あらゆる分野に慶應出身者がおり、このネットワークは卒業後の人生において大きな資産となります。
1. お子さんは「自由」を使いこなせるか?
中等部の自由な校風は、自律性のある生徒には最高の環境ですが、指示待ちタイプの生徒には厳しい環境です。小学校時代に「言われなくても自分でできる」タイプかどうかを見極めてください。
2. 慶應大学への進学で本当に良いか?
中等部に入学すると、原則として慶應義塾大学に進学することになります。医学部志望で東大理Ⅲや他大医学部を目指したい場合、あるいは将来の選択肢を広く持ちたい場合は、進学校を選ぶ方が適しているかもしれません。
3. 学費負担は問題ないか?
初年度約140万円、その後も年間約110万円の学費がかかります。大学卒業まで10年間の総額は相当な金額になります。奨学金制度はありますが、経済的な見通しを立てた上で受験を検討してください。
慶應義塾には中等部のほかに、普通部(男子校・日吉)と湘南藤沢中等部(共学・藤沢)があります。中等部の特徴は「自由な校風」と「三田の伝統」です。普通部はより伝統的・保守的、SFCはより国際的・先進的という特色があります。お子さんの性格や家庭の価値観に合った学校を選ぶことが重要です。
中等部の入試は、4科目に加えて面接(保護者同伴)があるのが特徴です。面接では、志望動機、家庭の教育方針、本人の性格や趣味などが問われます。「なぜ慶應か」「なぜ中等部か」を家族でしっかり話し合い、自分の言葉で語れるようにしておくことが重要です。
慶應義塾中等部は、「自由と責任を学び、慶應ブランドの中で自分らしく成長したい」という強い意志を持つ生徒には最高の環境です。ただし、その自由を使いこなせる自律性が不可欠であり、「偏差値が高いから」「慶應ブランドだから」という理由だけで選ぶと、入学後にミスマッチを感じる可能性があります。
学校選びで最も大切なのは、お子さんと学校の「相性」です。学校説明会や展覧会(文化祭)に足を運び、実際の雰囲気を確かめ、在校生や保護者の話を聞いた上で、本当に自分に合っているかを慎重に判断してください。
慶應義塾中等部での6年間は、お子さんの人生を大きく左右する貴重な時間です。この記事が、皆様の学校選びの一助となれば幸いです。