For Others(他者のために)― 155年の伝統が育む自由と自律の精神
| 正式名称 | フェリス女学院中学校・高等学校 (Ferris Jogakuin) |
|---|---|
| 所在地 | 〒231-8660 神奈川県横浜市中区山手町178番地 |
| TEL | 045-641-0242 |
| 設立年 | 1870年(明治3年) |
| 創立者 | メアリー・E・キダー(アメリカ人女性宣教師) |
| 校種 | 私立中高一貫校・女子校 |
| 全校生徒数 | 約1,080名(中学約540名、高校約540名) |
| 1学年生徒数 | 約180名 |
| クラス編成 | 45名×4クラス(A〜D組) |
石川町駅(根岸線)徒歩約7分
元町・中華街駅(みなとみらい線)徒歩約10分
横浜の山手地区、港の見える丘公園からほど近い高台に位置。開港以来の国際都市・横浜の歴史と文化を感じられる環境。異国情緒あふれる閑静な住宅地の中にあり、学習に最適な落ち着いた雰囲気。周辺には外国人墓地、山手西洋館など、歴史的建造物が点在。
フェリス女学院は、1870年創立の日本最古の女子教育機関として、「For Others(他者のために)」の精神を貫き、創立以来の教育方針を堅持しています。大規模な改革よりも、伝統的価値観の継承と深化を重視する方針です。
タブレット端末の活用、オンライン学習環境の整備を段階的に実施。伝統的な教育とICTのバランスを重視。
各教科での探究的な学び、図書館を活用した調べ学習。生徒の主体的な学びを促進。
英語教育の充実、異文化理解プログラム、留学制度の拡充。グローバルな視点を育成。
「For Others(他者のために)」
創立者メアリー・E・キダーの言葉に由来。キリスト教の愛の実践を意味し、「他者のために自分の人生を捧げる」という精神を表しています。
聖書の教えに基づき、神と人とに仕える心を育てる
リベラルアーツ教育により、幅広い教養と深い思考力を養う
自律的に考え、判断し、行動できる真の自由人を育てる
| 授業時間 | 週34時間(50分授業) |
|---|---|
| 登校時刻 | 8:20 |
| 学期制 | 3学期制 |
| 週何日 | 6日制(土曜は4時限)※創立以来、土曜日は休校日 |
| 定期考査 | 年5回 |
教養主義を貫き、6年間をかけて幅広い知識と深い思考力を育成。大学受験対策に特化せず、真の学力を養います。
音楽・美術・書道など、芸術科目が充実。感性を磨き、豊かな人間性を育みます。特に音楽教育には力を入れており、合唱コンクールは伝統行事として定着。
図書館を活用した読書教育を重視。幅広い読書を通じて教養を深めます。蔵書約5万冊を誇る図書館は、生徒の知的好奇心を刺激する場。
毎朝の礼拝、週1時間の聖書の授業、奉仕活動など、キリスト教精神に基づく全人教育を6年間通して実践。
創立以来の英語教育の伝統を持ち、ネイティブ教員による授業や留学制度など、国際教育にも力を入れています。
中学1年生から全学年必修で、ネイティブ教員による英会話授業を実施。少人数制で実践的な英語力を養います。英語4技能(読む・聞く・話す・書く)をバランスよく育成。
英語劇や英語スピーチコンテストなど、英語を使ってアウトプットする機会が豊富。実際に英語を使う場面を通じて、コミュニケーション能力を高めます。
希望者向けの留学プログラムも用意。異文化理解を深め、グローバルな視点を身につける機会が提供されています。
さまざまな国の方やグローバルに活躍されている方を招いた講演会を開催。異文化理解を通じての自己理解のために、視野を広げるカリキュラムが充実しています。
| 海外研修 | 希望者対象の海外研修プログラムあり |
|---|---|
| 留学制度 | 短期・長期留学プログラム |
| 帰国生受入 | 帰国子女の受け入れあり |
| 外国語教育 | 英語教育を重視 |
「受験英語」ではなく「教養としての英語」を重視。ネイティブ教員との授業を通じて、実践的なコミュニケーション能力を育成。
明文化された校則はほとんどなく、「フェリス女学院の生徒としての良識と誇りをもって行動すること」という生徒心得のみ。生徒の自主性と自律性を最大限に尊重します。
創立以来、土曜日は休校としています。土曜日にはクラブ活動や奉仕活動を行う生徒も多く、自分の時間を有効に使える環境です。
生徒会活動、クラブ活動、学校行事など、生徒が主体的に運営。教員は見守りつつ、必要な時にサポートする姿勢。
勉強熱心で、知的な話題を好む生徒が多い。読書好きな生徒も多く、図書館は常に賑わっています。
音楽・美術・演劇など、文化的な活動に興味を持つ生徒が多い。フェリス祭(文化祭)は特に盛り上がります。
自由な環境で育つため、自分の考えをしっかり持ち、それを表現できる生徒が多い。
派手さはなく、落ち着いた雰囲気の生徒が多い。品のある振る舞いが自然に身についています。
「自由と自律」を重んじる校風のため、手取り足取りの指導は期待できません。自分で考え行動できる生徒には最高の環境ですが、細かいサポートを求める生徒には向きません。
| 活動時間 | 放課後〜17:00頃 |
|---|---|
| 指導体制 | 各部に顧問教員 |
| 兼部状況 | 可能 |
活動:部活動指導員による専門的な技術指導も。基礎から丁寧に指導。初心者から経験者まで幅広く対応。
活動:楽しく活動。チームワークを大切に。
活動:初心者も多数入部。基礎から学べる環境。
活動:学年を超えた交流が盛ん。
活動:和気藹々とした雰囲気で活動。
活動:基礎から丁寧に指導。器械体操の技術を磨く。
活動:自然を楽しむ。登山やハイキングを通じて体力と精神力を養成。
活動:合唱や器楽を楽しむ。音楽を通じて感性を磨く。
活動:オーケストラ活動。定期演奏会で日頃の練習成果を発表。
活動:バンド活動。ライブや文化祭で演奏。
活動:演劇の創作・公演。脚本から演出、演技まで生徒主体で行う。
活動:絵画・デザインなど。作品制作と展示。
活動:写真撮影・展示。学校行事の記録も担当。
活動:学校新聞の発行。取材・執筆・編集を経験。
活動:手芸作品制作。裁縫や編み物を楽しむ。
活動:小説・詩などの創作。部誌を発行。
活動:生物の観察・飼育。実験や研究活動。
活動:実験・研究。化学の面白さを探究。
活動:天体観測。星空の観察と研究。
キリスト教の精神に基づき、学校内外での奉仕活動を行います。カンファレンス(合宿)をはじめ、様々な出会いから世界が広がる経験をします。
朝の礼拝やクリスマス礼拝での奉仕、文化祭や聖歌交換会などで神を賛美する歌を歌います。
「天使の歌声」と称されるハンドベルを、息ぴったりのチームワークで奏でます。礼拝や福祉施設での奉仕も行います。
卒業生約180名から難関大学へ多数進学
フェリス女学院は、進学校ではなく教養校を標榜していますが、その教育の質の高さから、毎年多くの卒業生が難関大学へ進学しています。特に国公立大学・医学部志望者が多いのが特徴です。
| 東京大学 | 8名 |
|---|---|
| 京都大学 | 2名 |
| 一橋大学 | 7名 |
| 東京工業大学 | 3名 |
| 北海道大学 | 4名 |
| 東北大学 | 5名 |
| 筑波大学 | 4名 |
| 横浜国立大学 | 10名 |
| その他国公立大学 | 約30名 |
| 国公立大学合計 | 約73名 |
| 早稲田大学 | 115名 |
|---|---|
| 慶應義塾大学 | 120名 |
| 上智大学 | 68名 |
| 東京理科大学 | 45名 |
| 明治大学 | 80名 |
| 青山学院大学 | 50名 |
| 立教大学 | 42名 |
| 中央大学 | 38名 |
| 法政大学 | 35名 |
| 国公立大学医学部 | 約10名 |
|---|---|
| 私立大学医学部 | 約25名 |
| 医学部合計 | 約35名 |
卒業生約180名のうち、約40%が国公立大学に合格。特に東大・一橋大への進学実績が高い。
早慶合計で235名の合格実績。多くの生徒が早慶を併願・進学している。
約35名が医学部医学科に合格。約20%の生徒が医学部を志望するという高い割合。
妥協せず第一志望を目指す生徒が多く、浪人率は約20〜30%。2年目で志望校に合格するケースも多い。
| 試験日 | 2月1日(午前) |
|---|---|
| 募集人数 | 約180名(女子のみ) |
| 出願期間 | 1月10日〜1月25日(インターネット出願) |
| 合格発表 | 2月2日 午前9時(学校ホームページに掲載) |
| 入学手続締切 | 2月5日 午後3時 |
| 試験科目 | 国語(50分・150点)、算数(50分・150点)、社会(30分・100点)、理科(30分・100点) |
| 募集人数 | 約180名 |
|---|---|
| 志願者数 | 472名 |
| 受験者数 | 444名 |
| 合格者数 | 246名 |
| 実質倍率 | 1.8倍 |
フェリス女学院は合格最低点を正式に公表していませんが、例年62〜65%程度(310〜325点/500点満点)と推定されています。年度によって問題の難易度が変わるため、過去問演習では得点率に注目することが重要です。
4科目の配点が国算150点、理社100点とバランスが良いため、苦手科目を作らないことが重要です。特に理社で確実に得点することが合格への近道です。
国語を中心に記述問題が多く出題されます。自分の言葉で説明する力を日頃から鍛えることが必要です。塾での添削指導を積極的に活用しましょう。
フェリス独特の出題傾向に慣れるため、過去問演習は必須です。時間配分を意識しながら、最低5年分は解きましょう。
社会では時事問題が必ず出題されます。日頃からニュースや新聞に目を通す習慣をつけ、社会の動きに関心を持つことが大切です。
| 入学金 | 340,000円 |
|---|---|
| 授業料(年額) | 456,000円 |
| 施設設備費(年額) | 180,000円 |
| その他諸費(生徒会費・PTA会費等) | 約70,000円 |
| 初年度合計 | 約1,046,000円 |
| 授業料 | 456,000円 |
|---|---|
| 施設設備費 | 180,000円 |
| その他諸費 | 約70,000円 |
| 年間合計 | 約706,000円 |
キリスト教主義校ならではの手厚い支援。経済的理由で修学が困難な生徒を支援するための奨学金制度があります。詳細は学校にお問い合わせください。
155年の歴史を持つ日本最古の女子教育機関として、「For Others」の精神に基づく自由な校風、リベラルアーツ教育など、他校にはない独自の教育スタイル。
すでに完成された伝統校のため、大規模な変化・成長は見込みにくい。ただし安定性・ブランド価値は今後も維持される。「変わらない良さ」を求める家庭には最適。
評価:★★★★★ (5/5)
神奈川女子御三家としてのブランド力は不変。社会的信用、進学実績において今後も高い価値を維持。
評価:★★☆☆☆ (2/5)
伝統維持型のため大きな改革は期待しにくい。時代に合わせた微調整は継続的に実施。
評価:★★★☆☆ (3/5)
英語教育、留学制度など国際化の土壌はある。今後の強化が期待される分野。
評価:★★★★☆ (4/5)
神奈川女子御三家への志向は根強い。安定した人気を維持。
「日本最古の女子教育155年 — "For Others"の精神で自由と自律を育む、神奈川女子御三家の伝統校」
フェリス女学院は、1870年にアメリカ人女性宣教師メアリー・E・キダーによって創立された、日本近代女子教育の発祥とされる学校です。155年の歴史の中で培われた「For Others(他者のために)」の精神は、今も脈々と受け継がれています。
この学校の最大の特徴は、「自由」と「自律」。明文化された校則はほとんどなく、「フェリス女学院の生徒としての良識と誇りをもって行動すること」という生徒心得だけで、生徒は自ら考え、判断し、行動することを学びます。
1. 155年の歴史と伝統
日本最古の女子教育機関としての揺るぎない実績と、神奈川女子御三家としてのブランド力。
2. 自由な校風と自律の精神
厳しい校則に縛られることなく、生徒が自ら考え行動する力を育てる環境。
3. 優れた進学実績
卒業生約180名から東大8名、早慶235名という高い実績。国公立・医学部志望者も多い。
4. リベラルアーツ教育
教養主義を貫き、幅広い知識と深い思考力を育てるカリキュラム。
5. 横浜山手の美しい環境
港の見える丘に位置する歴史的な校舎で、6年間を過ごす贅沢。
1. お子さんは「自由」の中で自律できるか?
自由な環境は、自己管理能力がなければ逆に苦しくなることも。自分で考え行動できるタイプかどうかを見極めましょう。
2. 宗教教育への理解はあるか?
毎朝の礼拝、聖書の授業など、キリスト教精神に基づく教育が6年間続きます。ご家庭の価値観と合うか確認を。
3. 大学受験への向き合い方
学校全体で受験を強力にサポートするタイプではありません。塾・予備校との併用を前提に考える必要があります。
フェリス女学院は、「自由の中で自分を磨き、他者のために生きる力を育てる」学校です。155年の歴史が証明する教育の質と、自由な校風の中で育まれる自律の精神は、お子さんの一生の財産となるでしょう。
学校選びで最も大切なのは、お子さんと学校の「相性」です。学校説明会やフェリス祭(文化祭)に足を運び、実際の雰囲気を確かめてください。横浜山手の丘に佇む美しい校舎と、自由に学ぶ生徒たちの姿を見れば、きっと何かを感じ取れるはずです。
フェリス女学院での6年間は、お子さんを「自由で自立した女性」へと成長させてくれるでしょう。この記事が、皆様の学校選びの一助となれば幸いです。