キリスト教フレンド派(クエーカー)の精神に基づき、「Let Your Lives Speak」をモットーに自由・平等・対話・平和主義を実践する創立137年の伝統女子校
| 学校名 | 普連土学園中学校(ふれんどがくえんちゅうがっこう / Friends School) |
|---|---|
| 設立 | 1887年(明治20年)創立。内村鑑三・新渡戸稲造の助言により設立 |
| 所在地 | 〒108-0073 東京都港区三田4-14-16 |
| アクセス | JR山手線・京浜東北線「田町駅」徒歩8分 都営浅草線・三田線「三田駅」徒歩7分 東京メトロ南北線・都営三田線「白金高輪駅」徒歩10分 |
| 学校種別 | 私立中学校・女子校・完全中高一貫(高校からの募集なし) |
| 生徒数 | 中学全体約405名(1学年約135名、3クラス編成、1クラス約45名) 中高全体約800名(小規模校) |
| 教育課程 | 6年制中高一貫教育・2学期制・週5日制・1コマ45分授業・7時間授業 |
| 建学の精神 | キリスト教フレンド派(クエーカー)の精神 「Let Your Lives Speak」(あなたの生き方をもって示しなさい) 自由・平等・対話・平和主義 |
| 校訓 | 「普(あまね)く世界の土地に連なる」 誠実・簡素 |
| 校長 | 青木直人 |
理科部が「ロケット甲子園」で2021年度に優勝、「Friends Fab」がFLL(First Lego League)関東大会でロボットデザイン賞受賞など、理科教育の成果が顕著。物理室・化学室・生物室での実験を多数実施し、実験レポート作成を通じて科学的思考力を養成。約半数の生徒が理系を選択する理数系に強い学校。
東京大学大学院生が開発したアプリのユーザーテストに参加するなど、最新のICT教育を導入。全生徒にタブレット端末を配布し、デジタルツールを活用した学習を展開。プログラミング教育やデジタルリテラシーの育成にも注力し、Society5.0時代に対応する人材を育成。
オーストラリアの姉妹校への短期留学プログラム(夏期、希望者)、英国研修旅行(希望者)など、海外体験の機会が豊富。「English Lunch」では昼休みにネイティブ教員や留学生と英会話を楽しむ機会を提供。カナダのトロント大学、ブリティッシュコロンビア大学など海外大学への合格実績もあり。
フレンド派の伝統に基づき「対話」を重視。多数決を取らず、全員が納得するまで話し合うことで、粘り強く対話する力を育成。中学3年では自分が選んだテーマについて社会科論文を執筆・発表、高校2年では1年間かけて調査研究した成果を論文にまとめ、全校生徒の前で発表する機会もあり。
幅広い教養を身につけるリベラルアーツ教育を実践。高校2年までは全教科必修で、偏りのない学力を育成。高校2年から選択科目が導入され、個々の進路に応じた学習が可能。年間授業時間は学習指導要領の約1.2倍で、主要5科目の学習時間を確保。
2月1日午後に「算数1科入試」(50分・50問)を実施。算数が得意な生徒を積極的に獲得し、優秀な生徒が多数入学。この入試制度により、御三家残念組など高い学力を持つ生徒も多く、実際の学力レベルは見た目以上に高い。算数偏差値の高い生徒が集まる学校として定評。
普連土学園は、日本で唯一のキリスト教フレンド派(クエーカー)の学校です。フレンド派は17世紀半ば、イングランドのジョージ・フォックスにより創設された教派で、自由と平等を重んじる気風を最も徹底して追求しています。1947年にはアメリカ・フレンズ奉仕団とイギリス・フレンズ協議会がノーベル平和賞を受賞しました。
普連土学園は、ジョージ・フォックスの言葉「Let Your Lives Speak」をモットーとしています。言葉だけでなく、日々の行動で自分の価値観を示すこと、生き方そのものが語ることを重視します。
普連土学園が共有する4つの価値観:
中高合わせて約800名という小規模校ならではの、アットホームで温かみのある雰囲気が特徴です。1学年約135名、1クラス約45名の少人数制により、生徒一人ひとりに目が行き届く教育を実現。教員との距離が近く、家庭的な環境の中で生徒は日々の学園生活を送っています。
普連土学園の一日は「礼拝」から始まります。月・火・水・金曜日は全校礼拝を講堂で、木曜日は教室でホームルーム礼拝を実施。木曜日には毎週2人ずつ自分が考えていることや最近あったことを話す「感話」を担当し、自分の考えを言葉にして伝える力を養います。
礼拝堂を持たないフレンド派の伝統に従い、普連土学園には祈りのための「静黙室(せいもくしつ)」があります。都会の真ん中にありながら、校内に入ると一種独特の静けさがあり、現実から切り離された空間という印象を受けます。
夏休みには希望者対象の「建学のルーツを探る旅」(イギリス)があり、前夜の礼拝から朝の礼拝まで「完全沈黙」を体験します。一切声を発せず、必要があれば筆談で伝えることで、言葉のありがたみを知り、他人の話をよく聞くようになります。
宗教教育の一環として、週1回「聖書」の授業があります。キリスト教の教えを通じて、精神の健全さと力強さを育みます。「聖句暗誦会」「収穫感謝礼拝」など、年間を通じて様々な宗教行事があります。
物理室・化学室・生物室での実験を多数実施し、体験を通じて科学的思考力を養成。実験レポートの作成を重視し、観察力・考察力・論理的思考力を育てます。理科部は「ロケット甲子園」で優勝、「FLL関東大会」でロボットデザイン賞を受賞するなど、高いレベルで活動しています。
中学3年では自分が選んだテーマについて社会科論文を書き、みんなの前で発表。高校2年では1年間かけて調査・研究した成果を論文にまとめ、研究分野別の発表会を実施。投票で選ばれた生徒は全校生徒の前で発表する機会もあり、プレゼンテーション能力が鍛えられます。
「SFS」とは「Self Family Society」の略で、「Family」が中に入っているのが特徴です。中学生では自分のご両親の13歳の時の夢を取材したり、自分のルーツを探って作文を書いたり、保護者の方の職場へ訪問したりします。普連土学園では「家族」とよく話しあえる土台があってこそ、その先の進学へとつながるような段階を踏んでいます。
ネイティブ教員のもとで、クラスを4分割して効果的な英語学習を展開:
昼休みにネイティブ教員や留学生と英会話を楽しむ「English Lunch」を実施。楽しみながら英語に触れる機会を提供し、英語を使う場を設けることでコミュニケーション力を育成。
2024年度はカナダのトロント大学3名、ブリティッシュコロンビア大学1名、ヴィクトリア大学1名、サイモンフレーザー大学1名など、海外大学への合格実績もあり。国際的な視野を持つ生徒を育成しています。
高校3年生になると英語のエッセイが書けるレベルに到達。「相関関係と因果関係の違い」など高度なテーマについて、論理的に英語で表現する力を養成します。
1学年約135名、中高合わせて約800名という小規模校ならではの、生徒同士の顔が見える関係性が特徴。「アットホーム」「温かい雰囲気」「面倒見が良い」という評価が多く聞かれます。個性を認め合い、みんなが仲良くなれる環境があります。
算数1科入試により、算数が得意な優秀な生徒が多数入学。御三家残念組など、実際はもっと頭の良い生徒がたくさんいます。そのため、進学実績は見た目以上に高く、約2人に1人が早慶上理に合格しています。
普連土学園は理数系に強い学校で、約半数の生徒が理系を志望。理科実験を多数実施し、科学的思考力を養成する環境が整っています。医学部・薬学部・理工学部への進学実績も豊富です。
毎朝の礼拝から一日が始まり、穏やかで落ち着いた校風が特徴。派手さはありませんが、一人ひとりが自分の目標に向かって地道に努力を重ねる姿勢が見られます。「学生ひとりひとりを尊重してくれて、楽しく、のびのびと育ててもらえる」という卒業生の声も。
有名な卒業生には、片付けコンサルタントの近藤麻理恵さん(こんまり)、指揮者の三ツ橋敬子さん、アナウンサーの倉野麻里さん、女優の新珠三千代さんなどがいます。多様な分野で活躍する卒業生を輩出しています。
運動部9部、文化部12部の計21部が活動。中学生と高校生が一緒に活動し、縦の繋がりを作っています。小規模校ながら、充実した部活動環境が整っています。
理科部の「ロケット甲子園優勝」は、普連土学園の理科教育の充実を象徴する成果です。小規模校ながら、生徒が熱心に活動し、全国レベルの成果を上げています。中高一緒に活動することで、先輩後輩の絆も深まります。
卒業生114名中、早慶上理50名合格(現役合格率43.9%)という驚異的な実績。少人数教育と対話重視の学びが、高い進学実績に結びついています。
普連土学園は「早慶上理」と「GMARCH」の進学率が非常に高い学校です。卒業生114名という少人数ながら、早慶上理50名合格、GMARCH112名合格という実績は驚異的。国公立・早慶上理・GMARCHへの合格を合わせると、4人に3人以上が難関大学に合格しています。
特筆すべきは、慶應義塾大学の進学率が毎年高いこと(毎年慶應が進学者最多)。また、理系志望が約半数を占めるため、医歯薬系への進学者も一定数います。芸術系(東京芸大、武蔵野美大、多摩美大、音大)への進学者もおり、多様な進路選択が可能です。
普連土学園は進学校ではありませんが、少人数教育・対話重視の学び・アットホームな環境の中で、生徒一人ひとりが自分の目標に向かって努力を重ねた結果、高い進学実績を実現しています。
東大・京大などの最難関国立大学への合格実績は限定的ですが(2020年・2021年に東大進学者あり)、早慶上理・GMARCHへの合格率は非常に高く、「安心して高いレベルを目指せる環境」が整っています。
普連土学園最大の特徴が「算数1科入試」です。2月1日午後に実施され、50分で50問を解く形式。算数が得意な生徒にとっては大きなチャンス!この入試により、御三家残念組など優秀な生徒が多数入学し、学校全体のレベルを押し上げています。
計算3問、一行問題5問、大問4題の構成。最後の大問は対話文の空所補充形式が特徴的。試験時間は60分と長めですが、ほとんどの問題で途中式を要求されるので、丁寧に記述する必要あり。
対策:計算力の徹底、途中式を書く練習、対話文形式への慣れ
説明文1題、物語文1題、漢字・オノマトペ・故事成語を含む雑問3題が出題。読解問題は記述が中心ですが、5択の選択肢や抜き出しも出題。
対策:記述力の強化、語彙力の向上、多様な出題形式への対応
基本~標準レベルの問題が中心。理科は実験・観察に基づく問題、社会は時事問題も含まれる。
対策:基礎知識の徹底、実験・観察への興味、時事問題への関心
入学金30万円を分納可能。手続締切日までに20万円を納入し、残金10万円は2月8日16時まで延納可。併願校の合格発表を待てる仕組みが整っています。
経済的理由により就学が困難な生徒に対する奨学金制度があります。詳細は学校公式サイトまたは入学後の案内をご確認ください。
普連土学園の学費は、都内私立中学の中では標準的な水準です。初年度約109万円、2年目以降約79万円という金額は、6年間で約500万円程度の計算になります。少人数教育、充実した理科教育、高い進学実績を考えると、コストパフォーマンスの高い学校と言えるでしょう。
普連土学園のバザーは、他校の文化祭に相当する大規模イベント。生徒・保護者・教員が協力して開催し、手作り品の販売、飲食ブース、ステージ発表などが行われます。収益の一部は慈善活動に寄付され、「他者のために尽くす」フレンド派の精神を実践する機会となっています。
1968年に建てられた中学校舎は、昭和の名建築家・大江宏が設計を手掛け、東京都選定歴史的建造物に選ばれています。教室には木製の机とイスが並び、ワッフル天井(コンクリート製のワッフルのような形で、等間隔で照明が埋め込まれている)が特徴的。生徒たちは「個性的でおしゃれ」と評価しています。
歴史ある中学校舎と渡り廊下でつながっている高校校舎も、木の温もりを感じる落ち着いた造り。100周年記念館には、蔵書数約4万2000冊の図書館があります。
地下にある生徒ホールは、元々はあまり利用者がいない多目的室でしたが、2023年夏に生徒たちが考えたプランでリニューアル。カフェのようなリラックスできるおしゃれ空間に生まれ変わり、多くの生徒でにぎわう人気の場所になりました。友達と話しながら勉強できる場として活用されています。
物理室・化学室・生物室を完備し、実験を多数実施。ロケット甲子園優勝を支えた充実した設備があります。
礼拝堂を持たないフレンド派の伝統に従い、祈りのための「静黙室(せいもくしつ)」があります。静かに祈り、自分と向き合う時間を持つための特別な空間です。
昼食はお弁当持参。教室で食べる生徒もいれば、東京タワーが見える屋上庭園で食べる生徒も。景色とともに味わうお弁当は格別です。食堂はありませんが、軽食販売はあります。
多数決を取らず、全員が納得するまで話し合う「対話」の文化。社会科論文の執筆・発表、研究論文の作成など、自ら考え、表現する機会が豊富。これらの経験を通じて、思考力・表現力・プレゼンテーション能力が鍛えられます。
1学年約135名という小規模校ならではの、生徒一人ひとりに目が行き届く教育。教員との距離が近く、「塾に行かずに現役で医学部に入れた」という卒業生の声も。アットホームな環境の中で、6年間を安心して過ごせます。
毎朝の礼拝、週1回の聖書の授業、宗教行事を通じて、精神の健全さと力強さを育成。「誠実」「簡素」という価値観、他者のために尽くす奉仕の精神が自然と身につきます。人生の指針となる価値観を得られることは、普連土学園での学びの大きな財産です。
約2人に1人が早慶上理に合格という高い進学実績により、多様な進路選択が可能。国公立大学、早慶上理、GMARCH、医歯薬系、海外大学、芸術系大学など、それぞれが自分に合った道を選んでいます。
小規模校ならではの、深い友人関係が築けます。「生涯の宝となる大切な友達にたくさん出会いました」という卒業生の声が多く、6年間を共に過ごした仲間は、卒業後も支え合う存在となります。
片付けコンサルタントの近藤麻理恵さん(こんまり)、指揮者の三ツ橋敬子さんなど、多様な分野で活躍する卒業生を輩出。普連土学園で育まれた「対話する力」「考える力」「奉仕の精神」が、社会で活かされています。
普連土学園の6年間は、単なる大学受験のための準備期間ではありません。キリスト教フレンド派の精神、対話を重視する文化、少人数教育によるアットホームな環境。これらは、大学受験の成功だけでなく、人生全体を豊かにする「一生の財産」となります。
約2人に1人が早慶上理に合格という高い進学実績は、少人数教育と対話重視の学びが、確かな学力として結実している証です。アットホームな環境で、一人ひとりが大切にされながら、高いレベルを目指せる学校。それが普連土学園です。
普連土学園中学校は、「キリスト教フレンド派の精神に共感し、少人数でアットホームな環境の中で、対話を通じて学びを深めたい」という生徒に最高の選択肢です。日本唯一のクエーカー学校として、自由・平等・対話・平和主義を実践し、一人ひとりを大切にする教育を展開しています。
約2人に1人が早慶上理に合格という高い進学実績、理科部のロケット甲子園優勝、算数1科入試による優秀な生徒の獲得。これらはすべて、少人数教育・対話重視の学び・アットホームな環境が生み出した成果です。
ただし、普連土学園はキリスト教教育を基盤とする学校であり、毎朝の礼拝は必須です。キリスト教の価値観に共感できることが、充実した学園生活を送る上で不可欠です。お子さんとご家庭が、フレンド派の精神に共感できるかどうかを慎重に見極めてください。
学校選びで最も大切なのは、お子さんと学校の「相性」です。バザー(文化祭)や学校説明会に足を運び、実際の雰囲気を確かめ、在校生や保護者の話を聞いた上で、本当に自分に合っているかを判断してください。
普連土学園での6年間が、お子さんの人生を豊かにする貴重な時間となりますように。
毎朝の礼拝、週1回の聖書の授業、宗教行事は必須。キリスト教(特にフレンド派)の価値観に共感できないと、6年間を充実して過ごすことは難しいでしょう。
中高合わせて約800名という小規模校。大規模校の華やかな雰囲気を求める場合は、ミスマッチを感じる可能性があります。アットホームで穏やかな環境を好むかどうかを確認してください。
初年度約109万円、2年目以降約79万円、6年間で約500万円程度の学費がかかります。経済的な見通しを立てた上で受験を検討してください。
JR田町駅から徒歩8分、都営三田駅から徒歩7分の好立地ですが、片道1時間以上の通学は、中学生には負担が大きい可能性があります。
約2人に1人が早慶上理に合格する高い進学実績がありますが、普連土学園は進学校ではありません。東大・京大など最難関国立を目指す場合は、進学校を選ぶ方が適切かもしれません。
算数が得意な生徒は、2月1日午後の算数1科入試を積極的に活用しましょう。50分で50問という独特の形式に慣れるため、過去問演習が必須です。計算力とスピードが勝負を分けます。
国語は記述問題が中心。自分の考えを正確に、簡潔に表現する力が求められます。日頃から文章を書く練習を重ね、添削指導を受けることが効果的です。
普連土学園は複数回入試を実施しています。第1回(2月1日)、算数1科(2月1日午後)、第2回(2月2日)、第4回(2月4日)と、4回のチャンスがあります。複数回同時出願で受験料の割引もあるため、積極的に活用しましょう。
普連土学園はキリスト教フレンド派の学校です。入学後の面接では、志望動機や家庭の教育方針が問われます。「なぜ普連土か」「フレンド派の精神に共感できるか」を家族でしっかり話し合い、自分の言葉で語れるようにしておくことが重要です。
普連土学園の雰囲気を知るには、バザー(他校の文化祭に相当)に足を運ぶのが一番です。生徒・保護者・教員の様子を見て、お子さんに合う学校かどうかを確かめてください。