自己理解・自己決定・自己実現 ー 千葉大学西千葉キャンパス内で学ぶ探究の3年間
| 学校名 | 千葉大学教育学部附属中学校 |
|---|---|
| 創立 | 1947年(千葉師範学校附属中学校)、1965年(現校名に統合) |
| 所在地 | 〒263-8522 千葉県千葉市稲毛区弥生町1-33 |
| アクセス | JR総武線「西千葉駅」徒歩10分 京成千葉線「みどり台駅」徒歩10分 |
| 課程 | 中学校のみ(中高一貫校ではない) |
| 男女 | 共学 |
| 生徒数 | 約370名(1学年4クラス、各クラス31名) |
| 学費(年間) | 約12万円(国立中学のため私立と比べて大幅に安い) |
千葉大学教育学部附属中学校は、教育基本法および学校教育法に掲げる教育目的および目標をそのまま本校が目的および目標とするところですが、流動変転しつつある現代社会の歴史的状況に鑑み、常に世界内存在としての自己のおかれている地位を叡智をもって省察(世界内存在としての人間の自己理解)し、その自己理解の上に立って、われ何をなすべきか、自らの行動を選択決定(自己決定)し、積極的な気魄と努力をもって、その選択を現実化(自己実現)しうる主体的人間を形成することをもって重点的な目的としています。
千葉大学教育学部附属中学校では、運動会、文化祭、3年生を送る会の3つを生徒会行事に位置付けています。あくまでも生徒会が主催であり、教員が前に出て指導することはありません。生徒会の執行部を中心に、運動会は体育委員会、文化祭や3年生を送る会は学芸委員会がメイン担当となり、全校の前に出て行事を進めています。
千葉大学西千葉キャンパス内に位置するという立地を活かし、千葉大学と連携したプログラムも実施しています。1年次に職業調べ、2年次に各学部の研究室を訪問して先生から話を聞く学部訪問が実施されています。また、教育実習生とともに生活したり、研究授業を行ったりするなど、国立大学教育学部の附属学校ならではの特色があります。
制服はなく、完全私服です。校則は「質素で品位のある服装、名札をしっかりつける」程度で、とても自由です。髪型や持ち物についても細かい規制はありません。自由であるが故に、自分で考えて行動することが求められます。自主性を重んじる校風です。
千葉大学教育学部附属中学校が注力しているのが、探究学習「附中探Q記(たんきゅうき)」です。大学のゼミの形式を模した探究学習や、個人の関心を深める自主探究などが特徴で、生徒が自分でテーマを設定し、1年間かけて深く学びます。毎年11月末の土曜日に1日かけて「探究発表会」を実施し、1年間の集大成を、スライドやポスターなどにまとめて発表します。
「附中探Q記」では、大学のゼミの形式を模した探究学習を行います。生徒が自分でテーマを設定し、教員との対話を通じて深めていきます。グループでの議論も重視され、互いの考えを共有しながら学びを深めます。大学進学後のゼミ形式にも通じる学びのスタイルです。
自主探究では、生徒が個人の関心を深める学習を行います。段階を踏んだ学びで生徒が成長していく仕組みが整っています。最初は戸惑うこともありますが、教員との対話を通じて自分なりのテーマを見つけ、主体的に取り組んでいきます。
企業や公的施設を訪問し、生きた経験を得る「校外学習」も実施されています。希望制で、社会科の現地学習が行われており、2024年度は千葉市にある下志津駐屯地で現地学習を行いました。かつては、館山にある千葉大学の臨海実習所を利用した理科の校外学習も行われていました。
毎年11月末の土曜日に1日かけて「探究発表会」を実施しています。1年間の「附中探Q記」での集大成を、スライドやポスターなどにまとめて発表します。校内の約20か所で同時並行して生徒の発表が行われ、他の生徒や保護者などが自由に興味のある発表を聞くことができます。生徒たちは1人7〜8分かけてしっかり発表します。
千葉大学教育学部附属中学校は、グローバル教育の専門部署を設け、継続的な国際交流を続けるなど、世界で活躍できる人材の育成も強化しています。各分野で活躍する先人たちから学ぶ「グローバル教育講演会」なども実施されています。
1980年から海外帰国子女の受け入れを開始しており、帰国生入試(定員15名)を実施しています。帰国生の受け入れを通じて、多様な文化背景を持つ生徒が共に学ぶ環境を整えています。
各分野で活躍する先人たちから学ぶ「グローバル教育講演会」を実施しています。国際的な視野を持って活躍する人々の話を聞くことで、生徒の視野を広げます。
本校五十嵐教諭が日本青年教育関係者訪中団(JENESYS2024)に参加するなど、国際交流の機会も設けられています。継続的な国際交流を続けることで、世界で活躍できる人材の育成を目指しています。
千葉大学教育学部附属中学校の特色ある取り組みの1つとして情報教育があげられます。情報教育に関しては、平成になってから現在に至るまで、常に全国の先導的な立場で取り組み、その情報を提供してきました。特に現在取り組んでいる1人1台タブレット端末を使った研究実践は今後の公立学校への参考になると期待されています。
附属中学校では、インターネットが普及する前からコンピュータを使った教育を数学科及び技術・家庭科の授業において行っていました。平成2年にはノート型パソコンを25台購入し、さらに翌年18台購入し、授業の中で1人1台ノート型パソコンを使った授業をはじめました。現在は1人1台タブレット端末を活用した研究実践を行っています。
インターネットを教育利用し始めた当初から、情報社会の影の部分である情報モラルの必要性を認識していました。情報モラル教育を中心に研究し、その成果を発信してきました。生徒が安全にインターネットを使いこなせるよう、情報モラル教育にも力を入れています。
附属中学校の情報教育が先導的に進められたのも、早くからインターネット環境が教育学部にあり、技術的なことをサポートしてくれたことが大きく影響しています。大学教員が附属学校と連携をとって先進的な研究をすることにより、地域の教育に貢献しています。
千葉大学教育学部附属中学校は中高一貫校ではないため、全員が高校受験をします。千葉県内トップ校である県立千葉高校、県立船橋高校、県立東葛飾高校などへの進学者が多く、進学実績は高いと評価されています。国立中学校ならではの学費の安さと、高い進学実績を両立しています。
県立高校:
・県立千葉高校
・県立船橋高校
・県立東葛飾高校
・県立千葉東高校
・県立佐倉高校
私立高校:
・渋谷教育学園幕張高校
・市川高校
・昭和学院秀英高校
・東邦大学付属東邦高校など
中高一貫校ではないため、全員が高校受験をします。しかし、それがデメリットではなく、むしろ「中学校生活を充実させたい」という理由で本校を選ぶ保護者や生徒も多いです。中学3年間を通じて培った主体性と探究心は、高校受験でも大いに活かされています。
千葉大学との連携を利用して、1年次に職業調べ、2年次に各学部の研究室を訪問して先生から話を聞く学部訪問が実施されています。早期から大学での学びをイメージできるよう、キャリア教育にも力を入れています。
・バスケットコート2面分以上の面積の体育館(アリーナ)
・簡易プラネタリウム付きの理科室
・図書室
・大研修室
・コンピュータ室
・全教室に冷暖房完備
・校舎にソーラーパネル設置
・プールあり
・千葉大学西千葉キャンパス内に位置
運動部・文化部ともに充実しています。自主的に部活を行っていますが、大会で良い成績を目指すというより、社会生活を営むための経験を重視しているようです。勉強と部活の両立を目指す生徒が多いです。
弁当持参です。学食はありません。千葉大学のキャンパス内にあるため、大学の学食を利用することはできませんが、将来大学生になる雰囲気を感じることができます。
| 入試種別 | 一般入試、帰国生入試 |
|---|---|
| 一般入試 | 適性検査(国語・算数・理科・社会の4教科) 2008年度から抽選廃止 |
| 帰国生入試 | 定員15名 |
| 倍率 | 一般入試の平均倍率:約7倍(高倍率) |
| 募集人数 | 1学年4クラス(各クラス31名、計124名) |
| 内部進学 | 幼稚園組と小学校組の2つ(内部進学者がいる) |
入試日程、募集人数、試験科目、出願方法などは年度によって変更される場合があります。必ず学校公式サイトの最新情報をご確認ください。説明会や学校見学会にも積極的に参加して、学校の雰囲気を直接確かめることをお勧めします。ネット出願システムを採用しています。
千葉大学教育学部附属中学校は国立中学校のため、学費が非常に安いです。年間約12万円程度で、私立中学校の年間学費(100万円以上)と比べると、大幅に安くなっています。これは、県内唯一の国立大学法人の附属学校であることの大きなメリットです。
| 年間学費 | 約12万円(授業料・施設費等) |
|---|---|
| その他費用 | 教材費、行事費、PTA会費など別途 |
| 私立との比較 | 私立中学校(年間100万円以上)と比べて大幅に安い |
国立中学校として、「自己理解・自己決定・自己実現」の教育目標のもと、生徒の主体性を最大限に尊重する独自の教育スタイル。探究学習「附中探Q記」、千葉大学との連携、情報教育の先進性など、他にはない特色が多数。
国立中学校として安定した教育品質を保ちつつ、情報教育や探究学習など時代に合わせた改革も実施。千葉大学との連携も強化されている。中高一貫校ではないというデメリットはあるが、その分中学3年間の充実を重視する姿勢は変わらない。
評価:★★★★☆ (4/5)
千葉県内唯一の国立大学法人の附属学校として、高い評価を得ている。千葉県内トップ校への進学実績も安定。
評価:★★★☆☆ (3/5)
情報教育や探究学習など、時代に合わせた改革を継続的に実施。国立中学校という枠組みの中で、着実な進化を続ける。
評価:★★★☆☆ (3/5)
帰国生の受け入れ、グローバル教育講演会、国際交流など、国際教育の土台はある。今後の更なる強化が期待される。
評価:★★★★☆ (4/5)
一般入試の平均倍率は約7倍と高倍率。学費の安さ、高い進学実績、自由な校風が魅力。中高一貫校ではないが、その分中学3年間の充実を求める家庭から支持を得ている。
「自己理解・自己決定・自己実現を実践する国立中学校・学費の安さと高い進学実績を両立」
千葉大学教育学部附属中学校は、「自己理解・自己決定・自己実現」を教育目標に、生徒の主体性を最大限に尊重する国立中学校です。千葉大学西千葉キャンパス内に位置し、探究学習「附中探Q記」で大学のゼミ形式を模した学びを実践しています。
生徒会主体の学校運営(運動会・文化祭)、完全私服の自由な校風、情報教育の先進性など、独自の特色が多数あります。国立中学校ならではの学費の安さ(年間約12万円)と、高い進学実績を両立している点も大きな魅力です。
1. 「自己理解・自己決定・自己実現」の教育目標
常に世界内存在としての自己のおかれている地位を叡智をもって省察(自己理解)し、その自己理解の上に立って、われ何をなすべきか、自らの行動を選択決定(自己決定)し、積極的な気魄と努力をもって、その選択を現実化(自己実現)しうる主体的人間を形成することを目的としています。この教育目標は、単なるスローガンではなく、実際の学校生活に深く根付いています。
2. 探究学習「附中探Q記」
大学のゼミの形式を模した探究学習や、個人の関心を深める自主探究などが特徴です。毎年11月末の土曜日に1日かけて「探究発表会」を実施し、1年間の集大成を発表します。校内の約20か所で同時並行して生徒の発表が行われ、他の生徒や保護者などが自由に興味のある発表を聞くことができます。
3. 国立中学ならではの学費の安さ
年間約12万円程度で、私立中学校の年間学費(100万円以上)と比べると、大幅に安くなっています。これは、県内唯一の国立大学法人の附属学校であることの大きなメリットです。学費が安いからといって、教育の質が低いわけではありません。むしろ、高い進学実績を誇っています。
1. 中高一貫校ではない
千葉大学教育学部附属中学校は中高一貫校ではないため、全員が高校受験をします。これをデメリットと捉えるか、メリットと捉えるかは家庭によって異なります。中学3年間を充実させたいという理由で本校を選ぶ保護者や生徒も多いです。高校受験を経験することで、進路選択の幅が広がるという見方もあります。
2. 自主性が求められる
完全私服で校則が少なく、自由な校風です。しかし、自由であるが故に、自分で考えて行動することが求められます。指示待ちタイプの生徒には、自由すぎて戸惑う可能性があります。小学校時代に「言われなくても自分でできる」タイプかどうかを見極めてください。
3. 倍率が高い
一般入試の平均倍率は約7倍と高倍率です。2008年度から抽選が廃止され、適性検査(国語・算数・理科・社会の4教科)のみでの選抜となりました。しっかりとした受験対策が必要です。
千葉大学教育学部附属中学校の特徴は、「国立中学校ならではの学費の安さ」と「高い進学実績」を両立している点です。中高一貫校ではないというデメリットはありますが、その分中学3年間を充実させたいという家庭には最適です。また、「自己理解・自己決定・自己実現」の教育目標のもと、生徒の主体性を最大限に尊重する校風も独特です。
千葉大学教育学部附属中学校の入試は、適性検査(国語・算数・理科・社会の4教科)です。2008年度から抽選が廃止され、学力試験のみでの選抜となりました。一般入試の平均倍率は約7倍と高倍率のため、しっかりとした受験対策が必要です。帰国生入試(定員15名)もあります。
千葉大学教育学部附属中学校は、「自分で考えて行動することが好きで、探究学習に興味があり、学費を抑えたい」という生徒には最高の環境です。国立中学校ならではの学費の安さと、高い進学実績を両立しています。
学校選びで最も大切なのは、お子さんと学校の「相性」です。学校説明会や学校見学会に足を運び、実際の雰囲気を確かめ、在校生や保護者の話を聞いた上で、本当に自分に合っているかを慎重に判断してください。
千葉大学教育学部附属中学校での3年間は、お子さんの人生を大きく左右する貴重な時間です。この記事が、皆様の学校選びの一助となれば幸いです。