自学自動 ー 森の中の学校で育む豊かな人間性と確かな学力
| 学校名 | 日本女子大学附属中学校・高等学校 |
|---|---|
| 創立 | 1901年(日本女子大学校附属高等女学校として開校) |
| 所在地 | 〒214-8565 神奈川県川崎市多摩区西生田1-1-1 |
| アクセス | 小田急線「読売ランド前駅」徒歩10分 京王相模原線「京王稲田堤駅」バス10分 京王相模原線「京王よみうりランド駅」バス15分 |
| 課程 | 中高一貫教育(高校でも若干名募集) |
| 男女 | 女子校 |
| 生徒数 | 中学校約480名(各学年約160名) |
| 学費(初年度) | 約110万円(入学金・授業料・施設費等含む) |
日本女子大学附属中学校は、日本女子大学の建学の精神である三綱領「信念徹底、自発創生、共同奉仕」に基づく教育を実践しています。信念徹底は、揺るぎない信念を持つこと。自発創生は、自ら考え行動すること。共同奉仕は、社会に貢献すること。この三つの精神が、120年にわたり受け継がれてきました。
「森の中の学校」といわれるように、日本女子大学附属中学校は自然が残る多摩丘陵の一角にあります。木漏れ日を浴びて登校し、土の温もりを感じ、鳥のさえずりを聞き、四季折々の花で心和ませる学校生活。「豊かな自然が豊かな人間性を育む」という生活を大切に守りながら、ゆとりある時間の中で一貫教育を実践しています。
「自学自動(自ら学び、自ら動く)」は、日本女子大学附属中学校の教育方針です。教員が一方的に教えるのではなく、生徒が自ら考え、学び、行動することを重視しています。3年間の学習活動を通して、生徒は自分と向き合い、表現すべき「私」を耕していきます。本物に触れる体験やたどり着くまでの過程を重視することで、学習内容を"自分ごと"として捉えていきます。
中学1年生全員がヴァイオリンを学びます。これは、音楽技術の習得だけでなく、美しいものに触れることで心を豊かにする情操教育の一環です。1年間かけて基礎を学び、年度末には全員で合奏を披露します。初めて楽器に触れる生徒がほとんどですが、互いに助け合いながら成長していきます。
日本女子大学附属中学校の理科教育の特徴は、年間で40回を超える実験・観察を行うことです。一人ひとりに実験器具が用意され、作業のようすをICT機器を用いて記録し、それぞれの結果を比較しながら考察します。実験を通じて、科学的な思考力、観察力、分析力を養います。
理科の実験では、一人ひとりに実験器具が用意されます。グループ実験ではなく、個別に実験を行うことで、すべての生徒が実験の手順を体験し、結果を観察できます。ICT機器を用いて作業のようすを記録し、それぞれの結果を比較しながら考察することで、科学的な思考力を深めます。
早期から大学での学びをイメージできるよう、日本女子大学と連携したプログラムも多数用意されています。夏季休暇中の「理学部サマースクール」(全学年希望者対象)や、各学部が中学生向けに開く講義から、好きなものをふたつ選び参加する「目白で学ぶ1日」(中3対象)など、実際のキャンパスで勉強できる機会が豊富です。
「森の中の学校」という恵まれた環境を活かし、自然観察やフィールドワークも実施しています。校内の豊かな自然を教材として、四季の変化、生物の観察、生態系の学習を行います。タヌキなど野生動物が生息する環境で、生物多様性についても学びます。
日本女子大学附属中学校は、情報教育にも力を入れています。授業はNPO法人の協力のもとで行われ、プログラミングや生成AIを勉強します。街中に多くある、センサーで光るライトの仕組みをプログラミングをとおして理解したり、生成AIを相手にディベートの練習をして、自分の主張の弱点を見つけたりするなど、ふだんの生活に即して、技術を「道具」として使う方法を学ぶことが意識されています。
プログラムで動くものは身のまわりにあふれています。新たな技術によってできたものをただ消費するのではなく、目的意識を持って体験したうえで、正しく理解することが肝心です。「おもしろい」と感じられたら、IT分野をより身近に思えるでしょうし、将来の道のひとつとして開けてくるはずです。
生成AIもすでに生徒の手の届く範囲にあります。生成AIを相手にディベートの練習をして、自分の主張の弱点を見つけるなど、技術を「道具」として活用する方法を学びます。AIに使われるのではなく、AIを使いこなす力を養います。
一人一台のタブレット端末を活用し、授業や学習活動に役立てています。実験のようすを記録したり、調べ学習を行ったり、プレゼンテーションを作成したりと、ICT機器を学びの道具として使いこなす力を育てます。
中学3年生では、3年間の学びの集大成として「年間研究」に取り組みます。生徒それぞれがテーマを設定し、1年間かけて探究します。最初は戸惑うこともありますが、教員との対話を通じて自分なりのテーマを見つけ、主体的に取り組んでいきます。自ら選んだテーマだからこそ学びへの意欲が高まり、新たな気づきや課題にも向き合えます。3学期には研究成果が展示され、互いの成長を実感するとともに、下級生にも刺激を与えます。この経験が、学びの喜びと未来への自信へとつながります。
年間研究の土台となるのが、本校オリジナルの教科書「ライティングリテラシー」です。「テーマ」の概念から、図書やWebの検索方法、インタビューやプレゼンテーションの仕方など「レポートの書き方」を体系的に学びます。この学習を通じて、情報を収集し、整理し、発信する力を養います。
生徒それぞれがテーマを設定する過程では、教員との対話を重視しています。最初は漠然としたテーマでも、教員との対話を通じて、自分なりの問いを見つけ、具体的なテーマに落とし込んでいきます。この過程自体が、学びの重要な部分です。
3学期には、研究成果が展示されます。互いの成長を実感するとともに、下級生にも刺激を与えます。様々なテーマの研究を見ることで、自分も将来こういう研究をしたいと思う下級生も多く、学校全体に探究心が広がります。
本校を卒業した大学生を迎え、中学校生活で大切にしていたことや進学先を選んだ理由などを聞くことで、数年後の自分の将来像について思い描いていきます。年齢が近い先輩の話は、生徒にとって身近で参考になります。
社会でさまざまに活躍する卒業生を招き、特定の職業に限らず「働く」ことや「社会で生きる」ことの意味を考えていきます。多様なキャリアパスに触れることで、自分の可能性を広げます。
中学3年生対象で、日本女子大学の各学部が開く講義から、好きなものをふたつ選び参加します。実際のキャンパスで大学の授業を体験することで、大学での学びをイメージできます。
高校卒業生の約75%が日本女子大学に進学し、残り約25%が他大学に進学します。日本女子大学への推薦資格を保持したまま、他大学を受験(学校推薦型選抜を除く)することができる併願制度が採られているため、安心して他大学にチャレンジできます。
2023年度は、卒業生373名のうち279名(約74.8%)が日本女子大学に進学しました。
学部別:
・家政学部:96名
・文学部:30名
・人間社会学部:70名
・理学部:17名
・国際文化学部:33名
・建築デザイン学部:33名
国公立大学:
東京芸術大学、横浜市立大学、富山大学、東京医科歯科大学、東北大学など
私立大学:
慶應義塾大学19名、早稲田大学12名、上智大学11名、明治大学11名など(2023年度、既卒生含む)
医学部:
日本医科大学、東京医科大学、東京女子医科大学、北里大学など
日本女子大学への推薦資格を保持したまま、他大学を受験(学校推薦型選抜を除く)することができます。つまり、「日女大の推薦を確保した状態で、他大学の一般入試にチャレンジできる」という安心感があります。この制度により、挑戦しやすい環境が整っています。
・バスケットボール部
・バレーボール部
・テニス部
・卓球部
・バドミントン部
・水泳部
・陸上競技部
・ダンス部
・体操部
・吹奏楽部
・合唱部
・演劇部
・美術部
・書道部
・茶道部
・華道部
・科学部
・英語部
・家庭科部
・入学式
・創立記念式
・運動会(5月)
・読書会
・中間試験
・期末試験
・音楽会(12月)
・能楽鑑賞会
・講演会
・球技会
・中間試験
・期末試験
・スキー教室(中2・中3)
・英語劇鑑賞(中1)
・学年末試験
・卒業式
・年間研究展示(中3)
| 初年度納入金 | 約110万円(入学金・授業料・施設費等含む) |
|---|---|
| 2年目以降 | 約85万円/年(授業料・施設費等) |
| 奨学金制度 | あり(経済的理由による奨学金) |
入試回数:年4回実施
試験科目:
・4科目入試(国語・算数・理科・社会)
・算数1科入試(算数のみ)
・英語入試(英語・算数・面接)
面接:英語入試のみ
合格発表:Web発表
Web出願:採用
・算数1科入試が特徴(算数が得意な生徒にチャンス)
・4回の入試チャンスで合格可能性を高める
・英語入試で帰国生も受験可能
・物語文の長さが特徴(国語)
・複数回受験で有利になる制度あり
入試日程、募集人数、試験科目、出願方法などは年度によって変更される場合があります。必ず学校公式サイトの最新情報をご確認ください。説明会や学校見学会にも積極的に参加して、学校の雰囲気を直接確かめることをお勧めします。
120年の歴史を誇る女子教育の伝統校。「自学自動」の精神に基づく主体的な学習、「森の中の学校」という豊かな自然環境、年間40回超の理科実験、中3の年間研究など、他校にはない独自の教育スタイル。日本女子大学への併願制度も大きな魅力。
伝統を守りつつ、ICT教育や情報教育など時代に合わせた改革も実施。安定した教育品質を保ちながら、適度な進化を続ける学校。日本女子大学との連携も強化されている。
評価:★★★★☆ (4/5)
120年の歴史を誇る女子教育の伝統校。日本女子大学のブランド力と相まって、女子教育分野では高い評価を得ている。
評価:★★★☆☆ (3/5)
伝統を守りつつ、ICT教育や情報教育など時代に合わせた改革も実施。急激な変化ではなく、着実な進化を続ける。
評価:★★★☆☆ (3/5)
英語入試の実施、日本女子大学の国際文化学部との連携など、国際教育の土台はある。今後の更なる強化が期待される。
評価:★★★★☆ (4/5)
女子教育を重視する家庭からの支持は根強い。自然豊かな環境と併願制度も魅力。算数1科入試も人気。
「自学自動の精神で育む女子教育の伝統校・日女大併願制度が魅力」
日本女子大学附属中学校は、「自学自動」の精神のもと、自ら考え行動する力を育む120年の歴史を誇る女子教育の伝統校です。「森の中の学校」と呼ばれる豊かな自然環境で、ゆとりある時間の中で一貫教育を実践しています。
年間40回を超える理科実験・観察、中学3年次の年間研究、ヴァイオリンによる情操教育など、独自のカリキュラムが特徴です。生徒主体の自治活動や話し合いの機会を多く設けており、「私が私であること」「あなたがあなたであること」を尊重し合い高め合いながら学んでいきます。
1. 「自学自動」の教育理念
教員が一方的に教えるのではなく、生徒が自ら考え、学び、行動することを重視しています。この精神は、単なるスローガンではなく、実際の学校生活に深く根付いています。本物に触れる体験やたどり着くまでの過程を重視することで、学習内容を"自分ごと"として捉えていきます。
2. 「森の中の学校」という豊かな自然環境
自然が残る多摩丘陵の一角にあり、木漏れ日を浴びて登校し、土の温もりを感じ、鳥のさえずりを聞き、四季折々の花で心和ませる学校生活を送れます。「豊かな自然が豊かな人間性を育む」という環境を大切に守っています。
3. 日本女子大学への推薦資格を保持したまま他大学受験可能
日本女子大学への推薦資格を保持したまま、他大学を受験(学校推薦型選抜を除く)することができる併願制度が採られています。つまり、「日女大の推薦を確保した状態で、他大学の一般入試にチャレンジできる」という安心感があります。約75%が日女大へ、残り25%が他大学へ進学しています。
1. 自主性が育っているか?
「自学自動」の精神を重視する学校のため、自分で考え行動できる自主性が求められます。指示待ちタイプの生徒には、自由すぎて戸惑う可能性があります。小学校時代に「言われなくても自分でできる」タイプかどうかを見極めてください。
2. 日本女子大学への進学で良いか?
約75%の生徒が日本女子大学に進学します。日女大への進学を前提としているかどうかは重要です。他大学を強く希望する場合、受験指導が手厚い進学校の方が適しているかもしれません。ただし、併願制度があるため、挑戦はしやすい環境です。
3. 通学時間は負担にならないか?
川崎市多摩区の多摩丘陵にあり、都心からは距離があります。通学時間が長くなる場合、6年間通い続けることができるかどうか、よく考える必要があります。
日本女子大学附属中学校の特徴は、「自学自動」の教育理念と「日本女子大学への併願制度」です。自主性を重視する校風は他にもありますが、大学附属校でありながら他大学受験も可能な併願制度は大きな魅力です。また、「森の中の学校」という自然環境も独特です。一方で、最難関大学(東大・京大)を確実に目指す場合は、より進学校寄りの学校の方が適しているかもしれません。
日本女子大学附属中学校の入試は、4科目入試、算数1科入試、英語入試の3種類があります。特に算数1科入試は、算数が得意な生徒にとって大きなチャンスです。国語は物語文の長さが特徴で、長い文章を読むことに慣れておく必要があります。年4回の入試があり、複数回受験で合格可能性を高めることができます。
日本女子大学附属中学校は、「自分で考え行動することが好きで、自然豊かな環境で探究学習に取り組みたい」という生徒には最高の環境です。年間40回超の理科実験、中3の年間研究、日本女子大学との連携プログラムなど、独自のカリキュラムが魅力です。
学校選びで最も大切なのは、お子さんと学校の「相性」です。学校説明会や学校見学会に足を運び、実際の雰囲気を確かめ、在校生や保護者の話を聞いた上で、本当に自分に合っているかを慎重に判断してください。
日本女子大学附属中学校での6年間は、お子さんの人生を大きく左右する貴重な時間です。この記事が、皆様の学校選びの一助となれば幸いです。