探究と協働で未来を創る、横浜国立大学の教育研究実践校
| 学校名 | 横浜国立大学教育学部附属横浜中学校(よこはまこくりつだいがくきょういくがくぶふぞくよこはまちゅうがっこう) |
|---|---|
| 略称 | 国大横浜、附属横浜中学校、Fy(エフワイ) |
| 所在地 | 〒232-0061 神奈川県横浜市南区大岡2-31-3 |
| アクセス | 横浜市営地下鉄ブルーライン「弘明寺」駅より徒歩1分 京浜急行線「弘明寺」駅より徒歩8分(弘明寺商店街を通過) |
| 電話番号 | 045-742-2281 |
| 設立 | 1947年(神奈川師範学校女子部附属中学校として発足) |
| 共学・別学 | 男女共学 |
| 学校種別 | 国立中学校(横浜国立大学教育学部の附属学校) |
| 生徒数 | 各学年120名(1クラス約40名×3クラス)、全校生徒約360名 |
| 帰国子女枠 | 各学年15名 |
| 校舎 | 登録有形文化財(2000年登録、旧横浜高等工業学校の校舎を再利用) |
| 校章 | 青海波(せいがいは) |
横浜国立大学教育学部附属横浜中学校は、1947年5月、神奈川師範学校女子部附属小学校高等科を独立分離し、神奈川師範学校女子部附属中学校として発足しました。戦後の新学制により設立された、歴史ある国立中学校です。
1949年6月、横浜国立大学の設置に伴い「横浜国立大学神奈川師範学校横浜中学校」に改称。1951年4月には「横浜国立大学学芸学部附属横浜中学校」、1966年4月には「横浜国立大学教育学部附属横浜中学校」へと校名を変更してきました。
1978年4月には海外帰国生徒定員枠を新設し、多様な背景を持つ生徒の受け入れを開始。1981年8月、中区立野地区より横浜国立大学工学部弘明寺キャンパス跡地(旧制横浜高等工業学校の校舎)へ校舎移転し、現在に至っています。この歴史ある校舎は、2000年に登録有形文化財に登録されました。2008年度には外壁のタイルを新しくし、校章を「青海波」としています。
2009年4月からは神奈川県立光陵高等学校と連携し、連携型中高一貫教育を開始。国立学校と県立学校という全国的にも珍しい連携形態で、6年間を見通した教育課程を編成しています。2017年10月には、1966年から1997年まで使われていた「横浜国立大学教育学部附属横浜中学校」に校名を戻しました。
横浜国立大学教育学部附属横浜中学校は、横浜国立大学教育学部の附属学校として、教育研究実践の場としての重要な役割を担っています。横浜国立大学教育学部と密接に連携しながら、最先端の教育方法や教育理論を研究・実践しています。
県内の公立中学校からよりすぐりの教諭を集めた学校であり、質の高い教育が提供されています。また、神奈川県立光陵高等学校との連携のために、光陵高校の教諭が着任される場合もあります。大学院教育学研究科の教育相談・支援総合センターとしても活用されており、弘明寺相談室という名称でサポート体制が整っています。
総務省の「フューチャースクール」と文部科学省の「学びのイノベーション事業」の委託を受け、生徒がひとり1台のタブレットパソコンを使用できる環境を早期から整備。ICT教育の先進的モデル校として、全国の教育関係者から注目を集めています。
横浜国立大学教育学部附属横浜中学校の最大の特色は、総合的な学習の時間に実施される「TOFY(Time Of Fuzoku Yokohama)」と呼ばれる探究活動です。生徒自らがテーマを設定し、調査・実験・発表などに取り組むことで、多面的・多角的に考え調べる力、想像力、表現力、そして自己について考える力を身につけます。
TOFYでは、生徒一人ひとりが自分の興味・関心に基づいて研究テーマを選び、長期間にわたって探究を深めていきます。この過程で、問題発見能力、情報収集能力、分析力、プレゼンテーション能力など、これからの社会を生き抜くために必要不可欠な力が総合的に育成されます。
年度末には「TOFY研究成果発表会」が開催され、一般の方も参加できる形で生徒たちの研究成果が披露されます。この発表会は、生徒たちが1年間の学びの集大成を発表する貴重な機会であり、プレゼンテーション能力を磨く絶好の場となっています。生徒たちは、自分の研究内容を分かりやすく伝える工夫を凝らし、質疑応答にも対応することで、コミュニケーション能力を大きく向上させています。
同校の授業では、教科を問わず班での探究的グループワークが非常に多く行われています。これは、協働して課題を解決する力、他者の意見を尊重しながら自分の考えを表現する力、多様な視点から物事を考える力を育成するためです。
授業では基本的にノートをほとんど使用せず、代わりに授業プリントとファイルを用いる独自のスタイルを採用しています。教員がPowerPointでスライドを作成し、スクリーンに映写しながら授業を進めることが多く、生徒は配布されたプリントに沿って、調べる・まとめる・考えをまとめるといった課題に取り組みます。このスタイルにより、一つ一つの学びを深めることができ、本当に楽しい授業が実現されています。
グループでの話し合いが多いことで、知識の習得だけでなく、考える力を伸ばすことに重点が置かれています。生徒たちは互いに意見を交換し、議論を重ねることで、批判的思考力や論理的思考力を自然と身につけていきます。
全生徒が1人1台のタブレットパソコン(TPC)を購入し、授業でも日常的に活用しています。総務省の「フューチャースクール」と文部科学省の「学びのイノベーション事業」の委託を受けた先進的なICT教育環境が整備されており、デジタル時代に対応した学習スタイルを実践しています。
使用ルールは厳しく設定されていますが、TPCを使って学習することは生徒たちにとって非常に楽しい体験となっています。情報収集、レポート作成、プレゼンテーション資料の作成など、様々な学習活動でTPCを活用することで、情報リテラシーや情報活用能力が自然と身につきます。
また、「情報スキル」という科目では、プレゼンテーション能力などを養成するための体系的な指導が行われています。デジタルツールを効果的に使いこなし、情報を適切に発信する力は、現代社会において必須のスキルです。
社会で生き抜いていくための能力を重視し、「リテラシー」の授業が独自に設けられています。問題解決能力、感じ取る力、行動する力などの育成を目指し、実社会で必要とされる実践的なスキルを総合的に学びます。
国語の授業では、教科書をほとんど使わず、話すこと・聞くことを重視した独自のカリキュラムが展開されています。読書や作文指導にも力が入れられ、感想文コンクールなどで優秀な実績を上げています。コミュニケーション能力の向上を最重要課題として位置づけ、実践的な言語活動を通じて、表現力や論理的思考力を磨いています。
生徒の1割以上が帰国子女となっており、各学年15名の帰国子女枠を設けています。留学生や海外視察団との交流も積極的に行っており、多様な文化的背景を持つ生徒たちが共に学ぶ環境が整っています。この多様性が、幅広い国際感覚を養う大きな要因となっています。
英語教育では、外国人講師による授業が週1時間設けられており、生きた英語に触れる機会が豊富です。ネイティブスピーカーとのコミュニケーションを通じて、実践的な英語力を身につけることができます。
隣接する横浜国立大学教育学部附属特別支援学校との交流プログラムも実施されており、障害の有無に関わらず共に学び合う「インクルーシブ教育」の実践にも取り組んでいます。このような交流を通じて、他者を理解し尊重する心が育まれています。
2009年4月から、神奈川県立光陵高等学校と連携し、連携型中高一貫教育を実施しています。国立学校である附属横浜中学校と神奈川県立学校である光陵高校という、全国的にも珍しい連携形態です。
連携型中高一貫教育校の仕組みを活用し、6年間を見通した教育課程を編成しています。中学校・高等学校の6年間を通じて、生徒一人ひとりの個性を生かし特性を伸ばす教育の展開を目指し、中学校・高等学校・大学との連携により、「かながわの中等教育・高校教育の先導的モデル」となる教育展開の実践研究を進めています。
横浜国立大学の資源を活用した教育展開への支援も受けており、大学と連携した高度な学びの機会も提供されています。「i-ハーベスト発表会」では、中・高・大の代表者が発表を行い、横浜国立大学の教員から講評を受けられる貴重な機会が設けられています。
2012年度より、附属横浜中学校から「連携枠」による光陵高校での受け入れが開始されました。募集人数は上限1クラス相当(約40名)で、他の入学者選抜の募集人員の外枠「連携枠」として設定されています。
出願資格:
選考方法:連携型中高一貫教育校であることを踏まえ、調査書や学力検査によらない簡便な入試を実施。志願にあたって提出するレポートとそれに基づく面接(個人面接・プレゼンテーション)により、総合的に判断されます。
TOFYでの探究活動の成果や、日頃の学習態度、成績などが総合的に評価されるため、中学3年間を通じた継続的な努力が重要です。連携枠の応募状況は年によって異なり、志望者が定員に満たず枠が余る年もあります。成績は中程度でも合格できるケースがあり、オール3程度の成績で入学した生徒も複数いますが、一定の基準値に達していない場合は選考で落とされることもあります。
神奈川県立光陵高等学校は、横浜市保土ヶ谷区にある公立高校で、神奈川県教育委員会の「学力向上進学重点校エントリー校」や「教育課程研究開発校」に指定されている進学校です。
大学進学率が8割以上で、早慶の現役合格者は70人を超えています。2025年度の主な進学実績は、法政大学95人、明治大学85人、神奈川大学58人など、難関私立大学への合格者を多数輩出しています。東京大学や京都大学など難関国公立大学への合格者も出ており、神奈川県で有数の進学校として知られています。
目指す生徒像は「時代を担う心やさしき社会のリーダー」で、課題発見力・解決力や論理的な思考力、豊かな人格など、学力面・人格面の両方から社会に貢献する生徒の育成に力を入れています。部活動も盛んで、生徒の9割以上が入部しており、文武両道の精神が息づいています。
光陵高校連携枠を利用せず、一般受験で他の高校を目指す生徒も多数います。上位層の生徒は、神奈川県公立トップ校の横浜翠嵐高校や湘南高校、国立高校、早慶附属高校を目指して実際に多数合格しています。
横浜翠嵐高校への合格者は毎年30人以上を数え、中学受験を勝ち抜いた生徒たちの底力が発揮されています。3クラスのうち約1クラス分は翠嵐・湘南・難関国私立高校、約1クラス分は光陵高校という進学状況で、「県で一番の進学校」と評価する声もあります。
ただし、高校受験対策は学校だけでは十分ではないため、多くの生徒が塾に通っています。難関高校を目指す生徒のために、学校周辺には附属横浜中学校生に特化した塾のクラスも設置されており、充実したサポート体制が整っています。
年間授業時間は約1014コマ(50分換算)で、主要5科目の年間授業時間は約666時間(50分換算)です。これは学習指導要領で定められた時間の約1倍で、公立中学校と同等の授業時数となっています。
国立大学附属校として、学習指導要領の範囲内で最先端の教育方法を実践することを重視しており、授業時数を過度に増やすのではなく、授業の質や学習方法の工夫により、効率的で深い学びを実現しています。
教科書をほとんど使用せず、話すこと・聞くことを重視した独自のカリキュラム。読書や作文指導に力を入れ、感想文コンクールで優秀な実績を上げています。レポート課題が多く、文章力や論理的思考力を徹底的に鍛えます。
様々な単元から出題され、特に割合や規則性、平面図形に関する問題が頻出。苦手分野を作らないようバランスよく学習することが大切で、基礎から応用まで段階的に力をつけていきます。
外国人講師による授業が週1時間設けられ、生きた英語に触れる機会が豊富。リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの4技能をバランスよく伸ばすカリキュラムが組まれています。
実験や観察、フィールドワークを重視した実践的な学習。レポート作成を通じて、科学的思考力や社会への理解を深めます。グループワークでの調査活動も活発に行われています。
授業でわからなかったことがあれば、ほとんどの先生が快く質問に答えてくれます。ただし、先生によっては「もっと考えて」と更なる思考を促す場合もあり、自ら考え抜く力を養うことが重視されています。
レポート課題が科目別に多数課せられており、これらの課題に取り組むことで、自律的な学習習慣が自然と身につきます。定期テストの成績が良くなかった場合は補習が実施され、確実に学力を定着させる体制が整っています。
テストが近づくと部活動が休みになるため、放課後図書館で勉強する生徒も多く見られます。広々とした図書館にはランドマークタワーが見える窓があり、落ち着いた環境で集中して学習できます。様々な本が揃っており、居心地の良い学習スペースとして生徒たちに人気です。
現在の校舎は、横浜国立大学工学部(旧制横浜高等工業学校)の旧校舎を再利用したもので、2000年に登録有形文化財に登録されています。2008年度には外壁のタイルを新しくし、歴史ある建物の良さを残しながら、現代的な機能性も兼ね備えた校舎となっています。
文化財に指定されている校舎のため古い部分もありますが、趣があり、歴史を感じさせる独特の雰囲気があります。各クラスにはエアコンが設置されており、トイレなども綺麗に整備されています。歴史と現代性が調和した学習環境が実現されています。
様々な本が揃っており、窓からはランドマークタワーが見える開放的な空間。自習スペースとしても利用でき、落ち着いた環境で読書や学習に集中できます。司書による資料探しのサポートも充実しています。
バスケットボール、バレーボール、バドミントンなどの競技に対応した体育館。夏は暑く冬は寒い環境ですが、広々としたスペースで思い切り体を動かせます。学校行事や集会にも使用されています。
最近設置された新しい建物で、室内のミニ体育館のような施設。レクリエーション、学年集会、部活動などに活用されています。柔道の授業もここで行われ、多様な活動に対応できる汎用性の高い施設です。
綺麗に整備された温水プールで、年間を通じて水泳の授業が可能。使い勝手が良く、水泳部の活動拠点としても活用されています。
都市部の学校としては非常に広い校庭を確保。自然豊かな環境で、のびのびと体育の授業や部活動に取り組めます。全体的に落ち着いた雰囲気で、心穏やかに過ごせる環境が整っています。
横浜市営地下鉄ブルーライン「弘明寺」駅から徒歩1分という、通学に非常に便利な立地です。改札を出てから全力で行けば1分もかからずに到着できる近さで、雨の日でも濡れる心配がほとんどありません。
京浜急行線「弘明寺」駅からは徒歩約7分で、弘明寺商店街を通って通学できます。商店街があるため地域の活動も盛んで、治安も良好です。学校の隣には南警察署があり、大通りに面しているため、安心して通学できる環境が整っています。
横浜駅方面、桜木町駅方面、磯子駅方面、上大岡駅方面、保土ケ谷駅方面、東戸塚駅方面、大船駅方面、港南台駅方面など、横浜市内の各方面からアクセスしやすい立地です。
現在、同校では従来の「部活動」ではなく「Fy型Circle」という形態を採用しており、部活より緩めの活動となっています。この形態により、生徒は学習と課外活動をバランス良く両立させることができます。
中学生と高校生が一緒に活動することもあり、中学生は高校生から技術や姿勢を学ぶことができます。先輩たちの姿を間近で見ながら活動できる環境は、技術面だけでなく、取り組む姿勢や部活動に対する考え方を学ぶ貴重な機会となっています。
ただし、部活動に全力で打ち込みたいという生徒には、地元の中学校の方が適している場合もあります。同校は学習や探究活動に重点を置いているため、部活動はあくまで学校生活の一部という位置づけです。高校受験を先に見据えて頑張りたいという生徒には最適な環境で、周りの学習意欲が高い環境の中で自然と学力が向上していきます。
運動部としては、サッカー、バスケットボール、バレーボール、ソフトテニス、卓球、陸上競技、水泳、剣道などが活動しています。文化部としては、吹奏楽、美術、科学、パソコン、演劇、合唱などがあり、生徒たちは自分の興味・関心に応じてサークルを選択しています。
特に合唱が盛んで、合唱が好きでそれなりの学力があれば良い環境が整っています。文化系の活動も充実しており、多様な興味・関心を持つ生徒が集まっています。
広大な校庭で実施される中高合同の体育祭。クラス対抗で様々な競技が行われ、大いに盛り上がります。ただし、2024年度からは運動会が縮小され、どこかのホールを借りて3時間程度実施する形式に変更されました。競技数も少なくリレーなどもない簡素な内容ですが、それでも生徒たちは楽しく団結しています。
様々な展示や発表、模擬店などが行われる文化祭。生徒たちが主体となって企画・運営し、日頃の学習成果や部活動の成果を披露します。保護者や地域の方々も参加でき、学校の雰囲気を知っていただく良い機会となっています。
総合の時間で個人が研究したことの発表会。一般の方でも参加できる形で開催され、生徒たちの1年間の探究活動の集大成を見ることができます。プレゼンテーション能力や質疑応答の力が試される重要な機会です。
2024年度から、1年生のスキー合宿と2年生の農村宿泊体験が廃止されました。以前は自然体験や農業体験を通じて、普段の学校生活では得られない貴重な経験ができる機会がありましたが、現在は実施されていません。
横浜国立大学教育学部の学生による教育実習が定期的に実施されます。いろいろな人と関わる機会が多く、一味違った中学校生活を送ることができます。大学生との交流を通じて、将来の進路について考えるきっかけにもなります。
一般入試で約60名、帰国子女枠で15名、附属小学校からの内部進学が約50~60名で、合計各学年約120名を募集します。
国立大学附属中学校として、通学区域が定められています。横浜市および川崎市の一部地域が通学区域となっており、この区域内に居住している生徒が受験可能です。詳細は学校ホームページで確認してください。
一般入試は、国語・算数・理科・社会の4科目で実施されます。各科目とも試験時間は40分、配点は100点満点です。各科目をバランスよく学習し、基礎知識をしっかりと身につけることが重要です。
算数:試験時間40分の100点満点で、大問6題構成。様々な単元から出題されますが、特に割合や規則性、平面図形に関する問題が頻出です。苦手分野を作らないようバランスよく学習することが大切で、複数年分の過去問に取り組み、出題傾向や形式を確認しておきましょう。
国語・理科・社会:各教科とも基本的な問題が中心ですが、思考力や応用力を問う問題も含まれます。教科書の内容を確実に理解し、基礎を固めた上で、過去問演習を通じて試験形式に慣れておくことが合格への近道です。
入試問題は基礎基本を確かめるような問題であり、それほど難しくありません。入試のレベルとしては高くないため、基礎をしっかり固めることが最も重要です。
ただし、入試後の学校生活では、かなり高レベルの学習が行われます。中学受験を勝ち抜いた生徒たちの底力は凄まじく、周りの環境が良すぎて自然と学力が上がっていく環境です。勉強しないと恥ずかしいという雰囲気があり、学習意欲の高い生徒にとっては最適な環境と言えます。
国立中学校のため、学費は私立中学校と比較して非常に安く抑えられています。授業料は無償で、入学金、施設整備費、教材費などの実費のみの負担となります。
国立で教育費の負担がかからず、通いやすい立地であることも、多くの保護者が同校を選ぶ理由の一つとなっています。質の高い教育を手頃な費用で受けられることは、国立大学附属校の大きなメリットです。
ただし、タブレットパソコン(TPC)は各自で購入する必要があり、制服代や体操服代、教材費などは別途必要となります。
2009年度より、生徒の制服を男女ともブレザーに変更しました。従来は男子が詰襟、女子がスーツでしたが、現在は男女ともに黒いブレザースタイルとなっています。
ブレザーのボタンにはカモメが描かれており、海の近い横浜らしいデザインです。女子はスカート、キュロット、スラックスから選ぶことができ、自分のスタイルに合わせた着こなしが可能です。
学校指定のベストとセーターがあり、季節に応じて調整できます。夏は指定のポロシャツで登校可能で、水色やピンクなど明るい色を色違いで購入している生徒が多く見られます。コートは自由ですが、登下校でセーターを着るときは上にジャケットを羽織らないといけないというルールがあります。
スカートとスラックスには夏用の薄いものがあるため、暑い時でも快適に過ごせる工夫がされています。全体的に機能的で快適な制服として、生徒や保護者から好評を得ています。
公立中学校に比べると校則はかなり緩いという評価が一般的です。生徒手帳に記載されている規則は分厚いですが、実際にはあってないようなもので、基本的にはないと思ってもらって大丈夫という声もあります。
ただし、登下校時に関する校則は他の国立中学と比べると厳しめで、覚えるのが大変という意見もあります。基本的なマナーやルールを守ることは求められますが、過度に厳しい規制はなく、生徒の自主性を尊重した校風となっています。
スマートフォンは基本的に持ってこないことになっていますが、持っていく場合は年度始めにスマホ持ち込み申請を出す必要があります。校内では朝の学活時に電源を切って回収されます。登下校中の使用については、使っている人と使っていない人が半々くらいで、厳格に取り締まられているわけではありません。
飲み物は結構自由で、校内でコーラなども売っています(少し高いですが)。生徒の自主性を重んじながら、必要最小限のルールで秩序を保つという方針が取られています。
いじめは聞いたことがないという声が多く、優しく穏やかな性格の生徒ばかりです。真面目で実直な生徒が多い印象で、帰国子女の生徒も多く、色んな考えを持った生徒から刺激を受けています。
先生も生徒も仲が良く、楽しい学生生活を送っています。横浜国立大学と提携しており、様々な取り組みや研究を行っている環境の中で、生徒たちは互いに認め合い、高め合っています。
男女や陰キャ陽キャで壁があったりもせず、とても平和な雰囲気です。個性的な人が多く、先生も生徒もとにかく個性的で、多様性を尊重する校風が根付いています。友達を作るのが苦手な生徒でも、絶対に気が合う人が見つかる環境です。
ただし、仲良しグループが多数存在しているため、取り残されるとぼっちになりがちという側面もあります。体育や英語などのペアワークで自由に2人組を作ることもよくあるため、余り物になる人がたまにいます。しかし、全体としては温かく包容力のある雰囲気が漂っています。
教育実習や体育祭など、いろんな人と関わる機会が多いことが特徴です。色んな先生と様々な形で学習しながら楽しく学べる素敵な学校で、行事も盛り上がって楽しく団結できます。
一回で良いので見学や文化祭、TOFY研究成果発表会などで実際に学校を訪れてみることをお勧めします。学校の雰囲気を直接感じることで、この学校が自分に合っているかどうかを判断できるでしょう。
「TOFYやばい」と言われることもありますが、案外楽しいという声が多数です。進学実績にも出ている通り、自分次第でいい高校にも行けます。先生はみんないろんな学校で革命を起こしたり、文部科学省から賞をもらっていたりする人達で、授業も特徴的で楽しいものとなっています。
勉強環境が整った学校で、私立には行けないが地元の中学校はちょっと、という人には最適な選択肢です。入学時の偏差値は高くありませんが、自分次第でかなり伸びる環境があり、偏差値以上の価値がある学校と言えます。
横浜国立大学教育学部附属横浜中学校は、横浜国立大学の教育研究実践校として、最先端の教育方法を研究・実践する国立中学校です。生徒自らがテーマを設定し探究する「TOFY」活動、1人1台のタブレット環境での先進的ICT教育、グループワーク中心の協働学習など、これからの時代に必要な力を総合的に育成する独自のカリキュラムが大きな特徴です。
神奈川県立光陵高校との連携型中高一貫教育により、約40名が連携枠で光陵高校へ進学できる道が開かれています。光陵高校は神奈川県で有数の進学校で、早慶をはじめとする難関私立大学への合格者を多数輩出しています。連携枠を利用することで、調査書や学力検査によらない簡便な入試で進学できることは大きなメリットです。
一方で、連携枠を利用せず一般受験で他の高校を目指す生徒も多数おり、神奈川県公立トップ校の横浜翠嵐高校や湘南高校、国立高校、早慶附属高校への合格実績も豊富です。毎年30人以上が翠嵐高校に合格するなど、中学受験を勝ち抜いた生徒たちの底力が発揮されています。「県で一番の進学校」という評価もあり、進学実績は非常に優秀です。
登録有形文化財に指定された歴史ある校舎で学べることも、同校の魅力の一つです。2000年に登録された旧横浜高等工業学校の建物は、趣があり、歴史を感じさせる独特の雰囲気があります。一方で、エアコンやトイレなどの設備は現代的に整備されており、快適な学習環境が実現されています。
横浜市営地下鉄ブルーライン「弘明寺」駅から徒歩1分という抜群のアクセスも大きな魅力です。雨の日でもほとんど濡れることなく通学でき、学校の隣には南警察署があり、大通りに面しているため治安も良好。安心して通学できる環境が整っています。
国立中学校のため、学費は私立中学校と比較して非常に安く抑えられています。授業料は無償で、質の高い教育を手頃な費用で受けられることは、保護者にとって大きなメリットです。国立で教育費の負担がかからず、通いやすい立地であることが、多くの保護者が同校を選ぶ理由となっています。
生徒たちは優しく穏やかな性格の人が多く、いじめはほとんど聞かれません。真面目で実直な生徒が多い印象で、帰国子女も含めて多様な背景を持つ生徒が集まっています。先生も生徒も仲が良く、個性を尊重し合う温かい雰囲気の中で、楽しい学校生活を送ることができます。
ただし、高校受験対策は学校だけでは十分ではないため、難関高校を目指す生徒のほとんどが塾に通っています。学校は探究活動や協働学習に重点を置いているため、受験に特化した指導は限定的です。しかし、周りの学習意欲が高い環境の中で自然と学力が向上し、「勉強しないと恥ずかしい」という雰囲気が良い刺激となっています。
横浜国立大学教育学部附属横浜中学校は、国立大学附属校ならではの先進的な教育、光陵高校との連携や難関高校への豊富な進学実績、歴史ある文化財校舎での学び、手頃な学費、そして温かい人間関係という、バランスの取れた魅力を持つ中学校です。探究心旺盛で、自ら学び考える力を伸ばしたい生徒、質の高い教育を手頃な費用で受けたい家庭、そして将来的に難関高校・難関大学を目指す生徒にとって、最適な選択肢となるでしょう。