📚 歴史探検
🗳️ 大河ドラマは選挙速報のためお休み ── 今週は「日本の選挙の歴史」を特集
1889年、大日本帝国憲法のもとで衆議院議員選挙法が制定されました。翌1890年の第1回衆議院議員総選挙で投票できたのは、「直接国税15円以上を納める満25歳以上の男子」のみ。当時の人口約4,000万人のうち、わずか約45万人(1.1%)にすぎませんでした。投票率は94%と非常に高く、選挙権を持つ人々の関心の高さがうかがえます。
「一部の富裕層だけが国のあり方を決めるのはおかしい」──こうした声は早くから上がっていました。1897年に長野県で「普通選挙期成同盟会」が結成されると、大正デモクラシーの時代には東京で数万人規模のデモが行われるまでに運動が拡大。1925年、加藤高明内閣のもとで普通選挙法が成立し、25歳以上のすべての男性が投票できるようになりました(有権者は人口の約20%に拡大)。
しかし、この時点でも女性には選挙権がありませんでした。第二次世界大戦後の1945年、GHQの指令もあり衆議院議員選挙法が改正され、満20歳以上の男女すべてに選挙権が付与されました。1946年4月の総選挙では39名の女性議員が誕生し、日本の政治に新しい風が吹きました。
その後、2015年に公職選挙法が改正され、翌2016年から選挙権年齢が「満18歳以上」に引き下げられました。70年ぶりの変更であり、若い世代の政治参加を促す大きな一歩となりました。
📅 日本の選挙権拡大の歩み
1889年
衆議院議員選挙法制定。選挙権は「国税15円以上・25歳以上の男子」のみ
1890年
🗳️ 第1回衆議院議員総選挙。有権者は人口の約1.1%(約45万人)
1900年
納税要件を10円以上に緩和。秘密投票制度を導入
1925年
📜 普通選挙法成立。25歳以上の全男性に選挙権(人口の約20%)
1928年
普通選挙法に基づく初の総選挙(第16回)が実施
1945年
👩 女性参政権実現。20歳以上の全国民に選挙権(人口の約50%)
1946年
女性が初めて投票。39名の女性議員が誕生
2016年
🎓 18歳選挙権。70年ぶりの年齢引き下げ
2026年
📣 2月8日に衆議院議員総選挙が実施!
⭐ 選挙権拡大の3つの転換点
1
制限選挙から普通選挙へ:「税金を多く払う人だけが政治を決める」という考えから、「すべての国民が政治に参加する権利を持つ」へ
2
男性のみから男女平等へ:戦後の民主化で女性参政権が実現。「男女平等」は日本国憲法第14条で保障されている
3
20歳から18歳へ:「自分たちの未来に関わる政治に、より早く参加できるように」という考えが背景にある
| 年 |
選挙権の条件 |
有権者の割合 |
| 1890年 |
国税15円以上・25歳以上の男子 |
約1.1% |
| 1925年 |
25歳以上のすべての男子 |
約20% |
| 1945年 |
20歳以上のすべての国民 |
約50% |
| 2016年〜 |
18歳以上のすべての国民 |
約83% |
💭 考えてみよう ※答えと解説はページ下部に掲載
Q41890年の第1回選挙では人口の1.1%しか投票できなかったのに対し、現在は83%の国民が投票できる。この変化が実現した背景にある「民主主義の原則」を80字以内で説明しなさい。
📺 大河ドラマ「豊臣兄弟!」は今週お休み
2月8日は衆議院選挙の開票速報のため、NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」はお休みです。
来週2月15日の放送をお楽しみに!